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貴船神社・水まつりEC

Vol.2 貴船神社の水まつり

【Vol.1 京の守護神、大将軍神社めぐり】はこちら


貴船神社・水まつり1

毎年のことではありますが、梅雨の時期独特のジメジメした気候は、気分まで下降してしまいますね。そんなジメジメ感に打ち勝つべく、京都有数のパワースポットである左京区の貴船神社の水まつりへ行ってきました。

アクセスは叡山電車「貴船口」から

貴船エリアは河沿いの道に建物が密集しているため、ほとんど駐車場がありません。しかも道幅は車1台分しかなく、行き違いが難しいため、公共交通でのアクセスがオススメです。

公共交通のルートは京阪出町柳駅経由で叡山電車に乗り、貴船口で下車します。
ここから貴船まで徒歩でのんびり25分ほど。

清々しい空気を味わいながら散歩するのも良いですが、今回は雨が降っていたため京都バスに乗車しました。
バスだと5分で到着します。

貴船神社・水まつり2
石段を上がった先に本宮がある
水への感謝を込めた水まつり

貴船神社では、水への感謝とともに水の恵みを祈る水まつりが毎年7月7日に行われています。境内では裏千家宗匠による献茶、樂辰會による舞楽、生間流家元による式庖丁などが行われます。

そして七夕ということもあり、思い思いの願いがしたためられた短冊が境内を彩っています。

ここでは御神木の桂にしっかりとパワーを分けてもらいましょう。

貴船神社・水まつり3
本宮の境内にある御神木の桂
結社・奥宮へも行ってみよう

せっかく貴船まで来たら本宮だけではなく、結社・奥宮へ足を延ばしてみましょう。本宮から更に北へ10分ほど歩くと、縁結びで有名な結社があります。少し急な階段がありますが、若い女性で賑わっていました。

更に北へ10分ほどで奥宮に到着します。さすがにここまで来ると人影も少なく、厳粛な空気に背筋が伸びる思いです。

貴船神社・水まつり4
本宮と奥宮の中間にあることから、別名中宮とも呼ばれる結社
貴船神社・水まつり5
奥宮は以前に本宮があった場所といわれている
巨木と巨石も見逃せない

奥宮の入り口付近には相生の大杉という巨木が立っています。相生とは「おたがいに老いる」を意味しており、夫婦末永く元気に暮らすという意味があるそうで、年配のご夫婦が熱心にお祈りされていたのが印象的でした。

貴船石でできた巨石のつづみが岩は、溶岩が海水で冷やされてできたといわれており、大昔はこの場所が海底だったという時代を超えたロマンを感じさせます。

貴船神社・水まつり6
見上げる巨木のなかでも、ひときわ神聖な空気につつまれている相生の大杉
貴船神社・水まつり7
胴回り9メートルを超えるというつづみが岩は、その大きさに圧倒される

梅雨のジメジメ感に負けないパワーを貴船神社では感じる取ることができました。本宮や御神木のパワーも分けてもらい、帰りの足取りはとても軽やか。山の緑も一段と濃くなり、本格的な夏の訪れを感じさせる一日になりました。8月15日までは七夕笹飾りライトアップも行われており、幻想的な貴船の夜を満喫できますので、ぜひ夏の貴船神社を訪れてみてはいかがでしょうか。

寺社名 貴布禰総本宮貴船神社
住 所 京都市左京区鞍馬貴船町180
電 話 075-741-2016
URL http://kifunejinja.jp/
拝観時間 6:00〜20:00
休館日 無休
参拝料 無料

(文:小東けんじ)

この記事を書いた人

小東けんじ
京都生まれ京都育ちなのだが、南部のはずれ出身のため「京都っぽさ」が希薄で誰にも気付かれない。
首からカメラを下げると新聞記者のおっさんにしか見えないけれど、今日も元気に都大路を東奔西走する。