見どころ

この世とあの世をつなぐ場所-六道珍皇寺・西福寺・六波羅蜜寺をたどる

2016-01-26

非公開文化財特別公開「~冥界への入り口 地獄絵と伝説の井戸~」を開催中(2016/1/9〈土〉〜3/18〈金〉)の六道珍皇寺を起点に、ちょっと怖くて不思議な伝説が数多く残る六波羅エリアを探索してみましょう。

「六道さん」の名で親しまれる六道珍皇寺

平安時代初期より、鴨川から東側の一帯は鳥辺野という葬送地でした。鴨川は三途の川と考えられていたのです。六道珍皇寺近辺は鳥辺野の入り口にあたり、現世と冥土の境界として「六道の辻」と呼ばれました。盂蘭盆前に先祖の霊を迎えるための風習「六道まいり」は、今や京の夏の風物詩です。

 

六道珍皇寺-特別公開
室町期の「地蔵菩薩坐像」(初公開)、中国・明時代の道教の美術絵画「焔口餓鬼図」(修復後初公開)などの寺宝を特別公開中。

 

 

六道珍皇寺-六道の辻
六道珍皇寺の門前には、六道の辻の石碑が建つ。

 

 

六道珍皇寺-迎え鐘
盂蘭盆にあたって精霊を迎えるために撞く迎え鐘。その音は冥土まで響くと信じられている。

 

 

 

小野篁は昼も夜も大忙し!?

嵯峨天皇につかえた平安時代初期の官僚・小野篁は、昼は朝廷の役人、夜は冥界で閻魔大王の副官を務めたとする伝説が伝えられています。文武に秀でながらも奇行が多く、そのうえ身長186cmの大男(当時の成人男性の平均身長は160cm前後)であったことから、奇怪な噂が広がったのでしょうか。

 

六道珍皇寺-小野篁卿旧跡
本堂正面に位置する小野篁卿旧跡。

 

 

六道珍皇寺-冥土通いの井戸
小野篁が毎夜、冥土通いに利用したとされる「冥土通いの井戸」。

 

 

六道珍皇寺-黄泉がえりの井戸
冥土から帰ってくる出口となった「黄泉がえりの井戸」。2011年に発見された。

 

 

 

六道絵(地獄絵)が残る西福寺

六道珍皇寺から西へ5分ほど歩くとたどり着くのが、地蔵尊を祀る西福寺です。平安時代初期に空海が自作の土仏地蔵尊像を祀ったのが始まりと伝えられています。六道絵や風葬された死屍が朽ちていく様を描いた「檀林皇后九相図」が残っており、六道まいりの時期になると公開されます。

 

西福寺
六道まいりの期間には多くの参拝客でにぎわう。

 

 

幽霊子育飴本舗-子育て飴
西福寺の向かいは、子どもを育てるために母親の幽霊が飴を買いに来る伝説で有名な、みなとや幽霊子育飴本舗。

 

 

 

年に一度は参拝したい六波羅蜜寺

西福寺の角を南へ下がると、空也上人立像をはじめ数多くの重要文化財が安置される六波羅蜜寺です。本堂受付には、ちょっと変わったおみくじがあります。四柱推命をもとに生年月日と性別から運勢を占う「開運推命おみくじ」です。1年の運勢のみならず、毎年引くことで約10年続く星回り(大運の星)もうかがい知ることができます。

 

六波羅蜜寺
六波羅蜜寺の御本尊で国宝の十一面観音菩薩立像(レプリカ)が迎える。本堂内陣中央の厨子に安置され、12年に一度、辰年に御開帳される。

 

 

六波羅蜜寺-一願石
祈りをこめて金色の梵字から手前に3回まわすと願いが叶うといわれる一願石。

 

 

六波羅蜜寺-開運推命おみくじ
開運推命おみくじ(冥加料300円)。引いて終わりではなく、必ず手許に置いて1年間の生活の指針とすることが大切。

 

 

六道珍皇寺
住所 〒605-0811 京都府京都市東山区大和大路通四条下ル四丁目小松町595
電話 075-561-4129
URL http://www.rokudou.jp/
参拝・拝観時間 9:00~16:00
「第50回京の冬の旅 非公開文化財特別公開~冥界への入り口 地獄絵と伝説の井戸~」
拝観時間 10:00~16:00(受付終了)
期間 2016/1/9(土)〜3/18(金)
拝観料 600円

 

 

西福寺
住所 〒605-0001 京都市東山区松原通大和大路東入二丁目轆轤町81
電話 075-551-0675

 

 

六波羅蜜寺
住所 〒605-0933 京都市東山区松原通大和大路東入2丁目轆轤町81-1
電話 075-561-6980
URL http://www.rokuhara.or.jp/
拝観時間
(通常)
8:00~17:00
宝物館
拝観時間
8:30~17:00(受付終了16:30)
宝物館拝観料 大人600円
大学生・高校生・中学生500円
小学生:400円
みなとや幽霊子育飴本舗
店名 みなとや幽霊子育飴本舗
住所 京都市東山区松原通大和大路東入二丁目轆轤町80−1
電話番号 075-561-0321
URL http://kosodateame.com/index.html

この記事を書いた人

ik
和歌山出身。10年の京都生活を経て上京しました。隅田川を横目に、鴨川が恋しい毎日です。1つでも多くの「東京で感じられる京都」を発見したいと思います。