見どころ

名曲喫茶「柳月堂」で重厚なクラシックに包まれる

2016-02-09

昔の学生街には数え切れないほどあったと言われる「名曲喫茶」は、時代の移り変わりとともに姿を消してしまいましたが、実はまだ、当時のままで営業している店舗があります。出町柳駅すぐの「柳月堂」で、古き良き時代を想像しながら音楽に身をゆだねてください。

柳月堂「名曲喫茶」 - 外観
駐輪場の隣にある柳月堂。2階部分が「名曲喫茶」になっている。

 

 

 

「名曲喫茶」がオープンしたのは1953年。1階にある「ベーカリー 柳月堂」の店内で、クラシック好きの店主が音楽を流し始めたのがきっかけでした。コーヒー一杯でも長居できる雰囲気が学生や教員からの人気を集め、一番賑わっていた頃には“立ち見客”まで出ていたといいます。

 

柳月堂「名曲喫茶」 - 店内テーブル

 

 

柳月堂「名曲喫茶」 - カウンター
開業当時から変わらない店内。かつてここで、どんな交流が行われたのかを想像してみるのも楽しい。

 

 

 

 

店内は「談話室」と「リスニングルーム」に分かれています。リスニングルーム内は静粛がルール。会話だけではなく、パソコンの使用や上着の着脱も禁止されています。徹底した決まりがあることで、レコード演奏が集中して楽しめるようになっているのです。

 

柳月堂「名曲喫茶」 - リスニングルーム
室内には音楽機器が並ぶ。ソファに身を預けると、重厚な音楽が体に染み渡る。

 

 

 

 

談話室に荷物を預けたら、いざ入室。壁際にズラリと並んだレコードは、開業から徐々にその数を増やし、いまや1万枚に達するそうです。聴きたいレコードがあればリクエストも可能。目を閉じて迫力ある演奏に聴き入っていると、ここが現代だということを忘れてしまいます。

 

柳月堂「名曲喫茶」 - レコード
コレクションの中には、かつての常連から寄付されたものもあるとか。

 

 

柳月堂「名曲喫茶」 - リクエスト用のノート
リクエスト用のノートは五線譜! ひとつひとつに店主のこだわりが光る。

 

 

 

 

談話室のほうではもちろん、自由におしゃべりを楽しむことができます。1階のベーカリーで購入したパンを持ち込むこともできるので、軽いランチにもぴったりです。レトロ感たっぷりのインテリアは開業当時のまま。音楽好きなら一度は訪れたい「柳月堂」で、昭和にタイムスリップしたかのようなひとときを過ごしてください。

 

柳月堂「名曲喫茶」 - ウインナーコーヒー
商品名:「ウインナーコーヒー」 750円

 

 

柳月堂「名曲喫茶」 - コースター
コースターの星座がさりげなくロマンチック。

 

柳月堂「名曲喫茶」
店名 柳月堂「名曲喫茶」
住所 京都府京都市左京区田中下柳町5-1
電話番号 075-781-5162
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この記事を書いた人

たま
実家を出て、京都市内で暮らし始めて早2年。「一日一猫」ルールを自分に課し、日々、新たな猫がいそうな場所をうろついています。散歩が好きで、気付けば四時間ほど歩き続けていたことも。