見どころ

珍しい「ひと雛」が見られる市比賣神社のひいな祭り

2016-03-04

3月3日は桃の節句。春の陽気に包まれたこの日、京都市内では様々なひな祭りの行事が開催されました。その一つの市比賣神社のひいな祭りに行ってきました。

女性の守り神を祀る市比賣神社

市比賣神社は795年に、都の東西の市場の守り神として創建されました。商売の繁栄を加護し、また御祭神の五柱すべてが女神様であることから女人の厄除けや守護などのご利益があるとされています。ひいな祭りでは雛飾りが公開され、本殿では人型の紙に名前を記し、それを天児と重ねて息を吹きかけて邪気を祓う「天児の祓い」が行われます。

 

市比賣神社
市比賣神社は河原町通りから路地を入ってすぐのところにある。

 

 

ひいな祭り - 雛飾り
雛飾りの手前に天児が置かれている。

 

 

 

華やかな衣装をまとった「ひと雛」

市比賣神社からほど近いひと・まち交流館で、衣紋(えもん)の実演や名物のひと雛を見ることができます。まずは衣紋の実演が男雛、女雛の順に行われます。女雛の十二単は思わず目を奪われるほどの美しさ。衣装を重ねるごとに華やかさが増していきます。三人官女や五人囃子が揃うと「ひと雛」の完成です。続いて天児ノ儀や官女の舞が披露されます。

 

ひいな祭り - お守り
桃挿華簪守り(ももかざしまもり)はお風呂に浮かべて健康と幸福を祈る。

 

 

ひいな祭り - 衣紋の実演
着付けを行う衣紋者が前と後ろから着せていく。

 

 

ひいな祭り - ひと雛
大きなひな壇にひと雛が揃う。五人囃子によるお囃子も聞くことができる。

 

 

 

ひいな遊びやお茶席も

ひいな祭りでは「投扇興」や「双六」、「貝合わせ」などの遊びも実演されます。遊び方を教えてもらい挑戦してみることも可能。なかなか体験できない江戸時代や平安時代の遊びを、大勢の方が楽しんでいました。お茶席では、お抹茶と「ひちぎり」という珍しい形の、京都のひな祭りの上生菓子がいただけます。最後にお抹茶でほっと一息。まるで平安時代にタイムスリップしたかのような、雅やかな雰囲気を楽しめました。

 

ひいな祭り - 貝合わせ
神経衰弱のように対になる貝を探す貝合わせ。

 

 

ひいな祭り - 投扇興
扇を投げて蝶の落ち方で点数を競う投扇興。

 

 

ひいな祭り - お茶席
ひいな祭りに合わせた器やかいしきが使われ、見た目にも楽しい。

 

市比賣神社
寺社名 市比賣神社
住所 京都市下京区河原町五条下ル一筋目西入ル
電話番号 075-361-2775
URL http://ichihime.net/

この記事を書いた人

risato
京都と猫が大好きなライターです。お寺巡りや美術館巡り、ハイキングやマウンテンバイクが趣味です。京都の新たな魅力と楽しみ方を求めて、市内のあちこちに出没しています。