見る 見る一覧

松尾大社EC

松尾大社で山吹を満喫

四条通の西の端にある松尾大社は、お酒の神様として信仰され、また、山吹の名所としてや、昭和の庭園家・重森三玲氏が手掛けた庭園を持つことでも知られています。境内の山吹は4月〜5月に見頃を迎え、多くの人で賑わいます。

松尾山を含む広大な境内

松尾大社は、松尾山の山霊を山頂付近の磐座に祭ったのが始まりだといわれています。その後は渡来人の秦氏が一族の氏神として奉祭しました。このように京都の寺社仏閣の中でも長い歴史を持ち、広大な境内には重要文化財の本堂をはじめ、平安時代前期の三神像や霊泉の亀の井、松風苑三庭など、様々な見どころがあります。亀が神の使いとされているため、境内のいたるところで可愛らしい亀の姿も見ることができます。

松尾大社 - 楼門前
大きな一の鳥居と榊が吊り下げられた二の鳥居をくぐると、楼門が見えてくる。
松尾大社 - 亀の井
本殿北側にある霊泉の亀の井は、延命長寿やよみがえりの水として有名。またこの水を加えて醸造すると酒が腐らないという言い伝えがある。
見頃の時期に山吹まつり開催

松尾大社は京都随一の山吹の名所として知られています。実に約3000株もの山吹が植えられ、例年4月中旬から5月初旬にかけて境内一円が山吹色に染まります。楼門の前を流れる一の井川の辺りは、川沿いに山吹が咲き乱れ特に美しい景色が楽しめるスポットです。4月10日から5月5日まで山吹まつりが開催されており、期間中には1000年もの歴史を持つ神幸祭や、山吹亭落語会など様々なイベントを楽しむことができます。

松尾大社 - 山吹1
一の井川にかかる橋から見た山吹。
松尾大社 - 山吹2
松尾大社には、八重、一重、菊咲の品種の山吹がある。こちらは八重の山吹で、重なり合った花弁が華やかな印象。
昭和の名庭で山吹を

山吹の花といえば、「山吹色」と言われるような深みのある黄色を想像される方が多いでしょうが、松尾大社では山吹色のものの他に、白い山吹も見ることができます。松風苑三庭内の小道に白山吹がひっそりと咲き、その姿は花言葉の「気品」そのものです。山吹は古歌にたびたび登場することからもわかるように、日本で古くから親しまれてきた花です。素朴でどこか懐かしい山吹を見に、松尾大社を訪れてみませんか?

松尾大社 - 白山吹
上古の庭からあじさい苑に向かう途中の小道で、白山吹を見ることができる。
松尾大社 - あじさい苑
あじさい苑を山の方へ進むと、緑のトンネルの中に山吹が咲いている。

基本情報

この記事を書いた人

risato
京都と猫が大好きなライターです。お寺巡りや美術館巡り、ハイキングやマウンテンバイクが趣味です。京都の新たな魅力と楽しみ方を求めて、市内のあちこちに出没しています。