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京都水族館EC

「京の海」を伝えたい。京都水族館に新エリアがオープン

開業から、早4年。京都の新たな定番スポットとなりつつある京都水族館が、新たに「京の海」エリアをオープンしました。オープニングイベントには、「ギョギョッ!」で有名なあのお方、魚類博士のさかなクンも登場。「京都の『海』をアピールしたい!」という、館長の思いがこもった新エリアを、さっそくご紹介します。

京都水族館 - 外観1

京都水族館 - 外観2

京都水族館 - エントランス
開放感あふれるエントランス。爽やかでモダンなデザインは、「伝統、歴史」だけではない、「最新文化の発信地・京都」を感じさせる。
京都水族館 - 大水槽前
発表が行われた、一階の大水槽。天井には桜が飾りつけられ、古都の風情を感じさせる。
京都水族館 - プロジェクションマッピング
そして、水槽の前にはプロジェクションマッピング。さまざまな技術が駆使されることで、館内は幻想的な空間となっている。

京都水族館 - 大水槽1

京都水族館 - 大水槽2
大水槽の中には、1万1千匹の魚たちが泳ぐ。奥に見えるのはマイワシの群れ。集まったり、散らばったり、規律のとれた動きは、ずっと見ていても飽きないほど。

京都水族館 - カーテン1

京都水族館 - カーテン2
「京の海」エリアに続く道には、薄い布のカーテンがある。こちらにもプロジェクションマッピングが施されており、まるで人魚になって海に潜っていくような気持ちにさせてくれる。
「すギョい!」を連発。大人気・さかなクン登場

午前11時、大水槽の前で始まった新エリアの発表会。ダイナミックな動きを見せるイワシたちをバックに、館長の下村さん、そしてさかなクンが登場しました。さかなクンはプライベートでも京都水族館を訪れており、館長のことを「下村兄さん」と呼ぶほどに仲良しなのだとか。途中、さかなクンがスピーチそっちのけで大水槽に夢中になってしまう場面もあり、イベントは終始、和やかなムードで進行しました。

京都水族館 - さかなクンと館長1
京都水族館のオープン初日にも訪れたというさかなクン。「そのときには、人が多くて入れませんでした」とのこと。

京都水族館 - 白衣

京都水族館 - 白衣背中
さかなクンと言えば、こだわりの魚イラスト入り白衣。よく見ると、描かれているのはちゃんと「京の海」にいる魚たち。そして館長の胸にも、アカアマダイのブローチが飾られている。
「ギョうか(豪華)絢爛、京都の海!」

今回オープンした「京の海」エリアでは、京都の食文化にも関わりの深い魚たちが勢ぞろいしました。京都の夏の風物詩である鱧(はも)、あんこう、マダイ、ミズダコ、そして高級魚「ぐじ」として知られるアカアマダイ。そんな魚たちが生き生きと泳ぐ水槽を眺めていると、京都の海の豊かさに驚かされます。

京都水族館 - アカアマダイ
「京の海」を代表する魚、アカアマダイ。「アマダイ」という名前の由来は、「つるんとした頭が尼さんのように見えるから」とも、「身が甘いから」だとも。
京都水族館 - さかなクンと館長2
床にしゃがみ込み、魚トークを繰り広げるさかなクンと館長。京都水族館の水槽は床から全面ガラス張りなので、背の小さなお子さんでも、間近で魚を見ることができる。
京都水族館 - ダイオウイカ
新設の「京の海アカデミースペース」に展示された、ダイオウイカの乾燥標本。「あんまり、美味しぃなかったで」という館長のコメントに、笑いが起こる場面も。
採集は自らの手で。「まるで宝箱のよう」な定置網

「京の海」エリアの魚は、なんと館長とさかなクンが、自ら漁船に乗ってつかまえてきたのだとか。いきものを採集するための定置網は、引き揚げるまで中身がわからないため、ワクワクの連続だったと言います。今回はなんと、幻の魚・サケガシラを捕まえることもできたそう。つかまえた魚は、一旦、バックグラウンドで傷を癒すなどのトリートメントを受けてから、水槽にデビューします。

京都水族館 - 漁船の様子
当日は雨だったという、漁船の様子。定置網漁は、泳いでいる魚の2割しか網にかからないため、「獲りすぎない漁業」として評価されている。
京都水族館 - サケガシラ
「幻の魚」と呼ばれるサケガシラ。普通は数時間で死んでしまうところを、3日間も生きのびてくれたため、貴重な記録を残すことができた。
テーマカラーは「緑」。京都らしさを取り入れたユニフォーム

ちなみに、今回リニューアルされたのは水槽だけではありません。魚名表示のイラストが水彩画風になり、「和」を感じさせるテイストになったほか、スタッフさんのユニフォームも一新。「三方を山に囲まれ」というフレーズが示すとおり、緑が豊かな京都を感じさせる落ち着いたカラーリングになりました。ウインドブレーカーのファスナーは、暗闇で光るのだとか。暗い中での作業でも、スタッフの姿が目立つように、との工夫なのだそうです。

京都水族館 - ユニフォーム
京都水族館を代表するいきもの、オオサンショウウオの「ラギッド(無骨なかっこよさ)」をテーマとした新ユニフォーム。お客さんからの視認性にも配慮されている。
京都水族館 - リーフレット
館内リーフレットのデザインも、オオサンショウウオなどの水彩画に変更。いろいろなパターンがあり、どんな絵柄が当たるかはお楽しみ。
どこか懐かしい「京の里山」エリアでひと休み

そのほか、京都水族館には、「京の里山」と名付けられたエリアもあります。田んぼや里山の環境を再現したこのエリアでは、メダカが小川を泳ぎ回る姿など、今では滅多に見られなくなってしまった景色が見られます。エリア内には、子供が水遊びをすることができるプールも。浅く作られたプールなので、小さなお子さんでも安心して遊ぶことができます。

京都水族館 - 京の里山

京都水族館 - 京の里山2
四季折々の姿を見せる「京の里山」ゾーン。エリア内を流れている小川にも、もちろん魚が泳いでいる。
京都水族館 - プール
プールの横には、ベンチも設置されている。座ってひと休みすることができ、大人にもうれしい。
遊んで、学んで、また訪れたくなる、京都水族館の魅力

「京都水族館には、正直、特別な魚はいないんです」と語る下村館長。だからこそ、身近な魚たちの姿をじっくり観察できるのが京都水族館ならではの魅力。「水族館で魚を見たら、次は川や海に興味を持って、実際に出かけて欲しい」というのが願いだそうです。楽しいだけではなく、次なる「学び」につながる場。ぜひ、「京都の海」を心ゆくまで体験してみてください。

京都水族館 - クラゲ

京都水族館 - ウツボ

京都水族館 - お土産1

京都水族館 - お土産2
もちろん、お土産にも「和」を感じさせるアイテムがある。クレイアーティストのおちゃっぴ氏がデザインした「水族館和スイーツ」は、魚たちの少し間の抜けた顔がチャーミング。

基本情報

  • 施設名
    京都水族館
    住所
    京都市下京区観喜寺町35-1(梅小路公園内)
    電話番号
    075-354-3130
    URL
    http://www.kyoto-aquarium.com/

この記事を書いた人

たま
実家を出て、京都市内で暮らし始めて早2年。「一日一猫」ルールを自分に課し、日々、新たな猫がいそうな場所をうろついています。散歩が好きで、気付けば四時間ほど歩き続けていたことも。