見どころ

東福寺の青もみじ

2016-06-15

紅葉の美しい名刹、東福寺。約2,000本の青もみじが初夏の光と風にそよぐ様子はすがすがしく、心が洗われるようです。この時期は混雑もなく、静かにゆっくりと散策できました。

東福寺三名橋から紅葉の渓谷を望む

東福寺三名橋とは、紅葉の渓谷「洗玉澗(せんぎょくかん)」にかかる3つの橋のこと。簡素にして端正、禅僧のように凛とした美しい橋です。

 

東福寺 - 臥雲橋8

 

東福寺 - 臥雲橋1

 

本山の塀の外にあり塔頭を結ぶ臥雲橋(がうんきょう)。近隣の人々にとって生活道路でもある。
本山の塀の外にあり塔頭を結ぶ臥雲橋(がうんきょう)。近隣の人々にとって生活道路でもある。

 

 

青もみじの海に、通天橋が浮かんでいるように見える。
青もみじの海に、通天橋が浮かんでいるように見える。

 

 

東福寺 - 臥雲橋5

 

本堂と開山堂を結ぶ通天橋。渓谷を渡る労苦から僧を救うため、天授6(1380)年に春屋妙葩(しゅんおくみょうは)が架けたという。
本堂と開山堂を結ぶ通天橋。渓谷を渡る労苦から僧を救うため、天授6(1380)年に春屋妙葩(しゅんおくみょうは)が架けたという。

 

 

現在の通天橋は、昭和34年に台風で倒壊したあと再建されたもの。
現在の通天橋は、昭和34年に台風で倒壊したあと再建されたもの。

 

 

東福寺 - 洗玉澗

 

通天橋を渡ると、洗玉澗に降りることができる。
通天橋を渡ると、洗玉澗に降りることができる。

 

 

東福寺 - 洗玉澗 見上げる

 

木漏れ日が、青もみじの色に染まる。
木漏れ日が、青もみじの色に染まる。

 

 

葉先が3つに分かれ、秋には黄金色に染まる「通天紅葉」。開山の聖一国師が宋から伝えた唐楓といわれている。
葉先が3つに分かれ、秋には黄金色に染まる「通天紅葉」。開山の聖一国師が宋から伝えた唐楓といわれている。

 

 

通常は非公開の塔頭へと通じる偃月橋(えんげつきょう)。
通常は非公開の塔頭へと通じる偃月橋(えんげつきょう)。

 

 

1603(慶長8)年に建てられた木造橋廊で、重要文化財。
1603(慶長8)年に建てられた木造橋廊で、重要文化財。

 

 

日本百名橋のひとつでもある。
日本百名橋のひとつでもある。

 

 

東福寺 - 偃月橋6

 

東福寺 - 偃月橋7

 

 

悟りの世界へ至る門

南北朝の頃に建てられた三門は、禅宗の寺院としては最古かつ最大で、国宝に指定されています。空門・無相門・無作門の三境地を経て悟りの世界へ至る門「三解脱門」にちなんで「三門」と表記。楼上内部には宝冠釈迦如来などが安置され、明兆や弟子による極彩画が描かれています。

 

東福寺 - 三門

 

室町幕府第4代将軍・足利義持による額。「妙雲閣」の「妙」を「玅」という字で代用した。女人禁制という禅の教えに基づき、女偏を避けたという。
室町幕府第4代将軍・足利義持による額。「妙雲閣」の「妙」を「玅」という字で代用した。女人禁制という禅の教えに基づき、女偏を避けたという。

 

 

生活のすべてが修行

東福寺は、臨済宗東福寺派の大本山。鎌倉時代はじめの1236年、藤原道家が「奈良の東大寺や興福寺と並ぶ大寺院を京都に建立したい」と発願したことから「東福寺」と名付けられました。禅宗では生活のすべてが修行とされ、用便や入浴などにも細かい作法がありました。

 

東大寺の湯屋に次いで古い浴室は重要文化財。貴重な水を節約するため蒸し風呂形式だった。
東大寺の湯屋に次いで古い浴室は重要文化財。貴重な水を節約するため蒸し風呂形式だった。

 

 

東福寺には、現存する最古の東司(お手洗い)があります。多くの僧が一斉に用を足したことから「百雪隠(ひゃくせっちん)」とも呼ばれました。室町時代前期に建立され、明治維新の頃まで使われた東司は、重要文化財に指定されています。

 

内部は、中央通路をはさんで左右両側に円筒の壺を埋めたもの。
内部は、中央通路をはさんで左右両側に円筒の壺を埋めたもの。

 

 

東福寺には桜が1本もありません。東福寺の僧で水墨画の開祖とも呼ばれる明兆の「大涅槃図」が足利義持の目にとまって絵のほうびを尋ねられたとき、明兆は「修行の妨げになる」と桜の伐採を願ったと伝えられています。

 

 

「一時坐禅すれば 一時の仏なり

一日坐禅すれば 一日の仏なり

一生坐禅すれば 一生の仏なり」   (東福寺の開山 聖一国師のことば)

 

東福寺
寺社名 東福寺
住所 京都市東山区本町15丁目778
電話番号 075-561-0087
URL http://www.tofukuji.jp/