見どころ

花の名所、二条城の冬

2017-01-31

徳川家康が築き、15代将軍慶喜が大政奉還を発表した二条城。江戸時代の始まりと、終わりを見守った世界遺産の城に、冬の花と雪が彩を添えています。

 

二条城 - 山茶花

歴史が動いた舞台、二の丸御殿

徳川家康が征夷大将軍になった1603年(慶長8年)、御所の守護と将軍上洛の際の宿泊所として二条城(現在の二の丸部分)が完成しました。その8年後、家康と豊臣秀頼が二条城で会見。立派に成長した秀頼の姿をみた家康が危機感を抱いたことが、豊臣家滅亡の一因ともいわれています。

 

二条城 - 北大手門
地下鉄「二条城前駅」からすぐの東大手門は修理工事中のため、3月21日までは北大手門から入城する。

 

 

二条城 - 唐門と雪
絢爛豪華な彫刻が施された、二の丸御殿の唐門。

 

狩野派の障壁画や華麗な装飾、歩くと音が鳴る鴬張りの床などで知られる二の丸御殿は、国宝に指定されています。

 

二条城 - 二の丸御殿
二の丸庭園からみた大広間の南面。

 

1867年(慶応3年)、15代将軍の徳川慶喜は、二の丸御殿の大広間に諸藩の重臣を集めて大政奉還を発表。明治時代初期には、二の丸御殿が京都府庁舎として使われていました。

 

二条城 - 二の丸庭園
神仙蓬莱の世界をあらわしたという書院造庭園の二の丸庭園。かつては大広間から、庭園越しに天守閣の一部が見えていたと考えられる。

 

 

二条城 - ソテツのこもかけ
徳川慶喜の時代からあったソテツ。寒さから守るために麦わらの「こも」を巻く。二の丸庭園の冬の風物詩のひとつだ。

 

 

江戸時代に焼失した天守閣跡から大文字、比叡山を望む

3代将軍家光の時代に、一国一城令で廃城となった伏見城から五層の天守が移築されました。しかし、1750年(寛延3年)に落雷のため焼失。その後は再建されませんでした。1788年(天明8年)には、本丸御殿も火災で焼失してしまいました。

 

二条城 - 本丸御殿
現在の本丸御殿は、御所にあった旧桂宮邸を明治時代に移築したもの。耐震性が不足することがわかり、現在内部の公開は行われていない。

 

 

二条城 - 東山を望む
高さ21メートルの天守台から、城内と東山を望む。

 

 

二条城 - 梅林
城内南西部の梅林などで紅梅、白梅、桃色梅や、1本の木に紅白の花が咲く源平咲き分けや枝垂れ梅も見られる。見ごろは例年2月下旬から3月中旬。

 

 

二条城 - 白梅
白梅は、咲き始めている枝も少しだけあった。

 

 

二条城の椿

本丸を出て清流園へと向かう城内北西の通路には約400本の椿が植えられ、3月下旬から4月中旬にかけて見頃を迎えます。

 

二条城 - 椿の木
椿は、ツツジやサトザクラとともに京都市の花に指定されている。

 

千利休や秀吉に茶花として愛された椿。家康が将軍になった1603年には、醍醐三宝院の座主から家康に白椿が献上されました。二代将軍秀忠はとくに椿を愛好し、江戸城内の花畠には各地の大名に献上させた椿の大庭園が築かれました。

 

二条城 - つぼみ

 

二条城 - 菊冬至
早咲きの椿、菊冬至。
元離宮二条城
施設名 元離宮二条城
住所 京都市中京区二条通堀川西入二条城町541番地
電話番号 075-841-0096
URL http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/nijojo/

この記事を書いた人

Miki
緑と海が好き、身体を動かすことが好き、食べることが大好き、食欲もりもり天然人。