見どころ

京都の節分にまつわる伝承を知ろう

2017-02-02

厳しい寒さが続きますが、暦の上では間もなく春を迎えます。立春の前日は節分。京都にはさまざまな節分にまつわる伝承があります。言い伝えを知れば、ひと味違う節分が楽しめそうですね。

京都の豆まき発祥の地

上賀茂の深泥池近くにある、深泥池貴舩神社。この界隈に伝わる昔話によると、洛北の貴船神社から深泥池につながる穴があり、そこから鬼が出てきて村人を食べようとしたそう。そこで村人たちは豆で鬼を打ち祓い、穴をふさいで塚を築いたのだとか。これが京都の豆まきの発祥だと言われています。

 

深泥池貴舩神社
下鴨中通(鞍馬街道)を北上し、岩倉へ至る途中にある深泥池貴舩神社。かつて節分に豆塚に豆を捨てる風習があったが昭和初期に途絶え、豆塚の正確な位置も分からなくなった。神社に豆を供える風習は今も残っているそうだ。習わしを次代に伝えようと、2016年には神社での豆まきが行われた。豆まき発祥の地の節分を体験しよう。

 

 

深泥池貴舩神社境内の秋葉神社
深泥池貴舩神社境内の秋葉神社は、すぐきの神様として信仰されている。上賀茂名物の冬の味覚、すぐき漬も味わい、京都の冬を満喫したい。

 

 

四方まいりで開運厄除け

京都の各社寺で節分行事が行われ、それぞれ大変な賑わいを見せます。どこへお参りしようか迷っているなら、ぜひ四方まいりにチャレンジを。四方まいりとは、京都の四方を守る四つの社寺にお参りをして開運厄除けを願う風習です。艮(うしとら)の表鬼門(北東)を守る吉田神社、坤(ひつじさる)の裏鬼門(南西)を守る壬生寺は特に参拝者も多く、期間中は2カ所をつなぐ臨時バスも出るほど。巽(南東)の伏見稲荷大社(八坂神社という説もあり)、乾(北西)の北野天満宮にもお参りして、1年の災厄を祓いましょう。

 

吉田神社の節分祭
参拝者で賑わう、吉田神社の節分祭。鬼やらいとも呼ばれる追儺式では、方相氏が疫鬼を追い払う。

 

 

吉田神社の節分祭 - 護符
吉田神社の節分祭では、家の玄関口に祀る疫神斎など、魔除けの力を持つ梔子(くちなし)色に染められた護符が節分期間限定で授与される。

 

 

壬生寺の節分会 - 炮烙
壬生寺の節分会に訪れたら、炮烙(ほうらく)を奉納しよう。4月の壬生狂言『炮烙割り』で割られ、開運厄除のご利益が得られる。節分期間限定で上演される『節分』も見逃せない。

 

 

北野天満宮
都の乾を守る北野天満宮は、追われた鬼が最後に逃げ込む場所とされ、四方まいりの最後を担う重要な社とされる。
深泥池貴舩神社
寺社名 深泥池貴舩神社
住所 京都市北区上賀茂深泥池町
電話番号
URL

吉田神社
寺社名 吉田神社
住所 京都市左京区吉田神楽岡町30
電話番号 075-771-3788
URL http://yoshidajinja.com/

壬生寺
寺社名 壬生寺
住所 京都市中京区坊城仏光寺北入る
電話番号 075-841-3381
URL http://www.mibudera.com/

伏見稲荷大社
寺社名 伏見稲荷大社
住所 京都市伏見区深草薮之内町68
電話番号 075-641-7331
URL http://inari.jp/

北野天満宮
寺社名 北野天満宮
住所 京都市上京区馬喰町
電話番号 075-461-0005
URL http://kitanotenmangu.or.jp/

この記事を書いた人

にっしー
音楽と文学をこよなく愛する関西人。母なる琵琶湖のほとりで生まれ育ち、京都に移り住んで十数年。バス停で困っている修学旅行生に道案内をするのが趣味。