見どころ

隠れた桜名所の立本寺

2017-04-07

お花見の隠れた名所をお探しの方には、上京区の立本寺(りゅうほんじ)がおすすめ。花越しに見る本堂は、絶好の撮影スポットです。かの名将も眠るとされるお寺で、満開の桜を楽しみましょう。

日蓮宗京都八本山の一つ、立本寺

西陣の南西端に位置する立本寺は、日蓮宗の京都八本山の一つ。妙顕寺、妙覚寺とともに三具足山と呼ばれ、日蓮聖人の孫弟子にあたる日像上人により創建されました。当初は、現在の四条大宮あたりにあり、秀吉の命で寺町今出川に移転。江戸期に大火で焼失し、その後、約300年前に現在地に移転しました。本堂や刹堂、山門などは市の指定有形文化財、客殿の庭園は市の指定名勝となっています。

 

立本寺 - 本堂
享保3年(1743)の上棟とされる本堂。扁額は本阿弥光悦の筆と伝わる。境内には4ヵ寺の塔頭があり、かつての大寺の面影をしのばせている。

 

立本寺 - 枝垂桜
地面まで花が垂れ下がる枝垂桜は圧巻。見ごろを迎えるころには写真愛好家が多く訪れ、桜と堂宇のコラボレーションをカメラに収めていく。

 

 

立本寺の墓地に名将の島左近が眠る

近頃は隠れた名所として知られつつある立本寺。その墓地にもカメラを持った人がちらほら見られます。彼らの目的は、石田三成に仕え、鬼左近とも呼ばれた名将・島左近が眠るとされるお墓。一説では、島左近は関ケ原の合戦を生き延びて京都で余生を過ごし、没後は立本寺の墓地に土葬されたそうです。

 

立本寺 - 島左近の墓
島左近の墓は墓地の奥まった場所にあり、道順を示す碑が立っている。塔頭の教法院に位牌と過去帳が残されているのが、島左近が生き延びてこの地に埋葬されたという説の根拠だ。

 

 

立本寺に伝わる幽霊子育飴の伝説

東山のみなとやに伝わる幽霊子育飴は有名ですが、飴をもらって生き延びたという赤ちゃんが、立本寺の中興の祖・日審上人とされていることはあまり知られていません。8歳で出家した日審上人は、廃寺の復興や布教に尽力。法話の名手で、曼荼羅も数多く描いたと伝わります。現在も壺日審さまと呼び親しまれ、安産守護の信仰を集めています。

 

立本寺 - 刹堂
鬼子母神や大黒天、日審上人の木像が祀られる刹堂(せつどう)。毎月8日には鬼子母神大祭が行われ、安産祈願の参拝客が訪れる。

 

立本寺 - 幽霊子育飴
立本寺参拝の記念に、幽霊子育飴はいかが。琥珀色の素朴な飴で、袋の裏には日審上人と幽霊子育飴の伝説が記されている。
商品名:「幽霊子育飴」500円
立本寺
寺社名 立本寺
住所 京都市上京区七本松通仁和寺街道上ル一番町107
電話番号 075-461-6516
URL http://honzan-ryuhonji.com/

この記事を書いた人

にっしー
音楽と文学をこよなく愛する関西人。母なる琵琶湖のほとりで生まれ育ち、京都に移り住んで十数年。バス停で困っている修学旅行生に道案内をするのが趣味。