見どころ

上品蓮台寺で桜の競演を楽しむ

2017-04-10

十二坊の別名を持つ上品蓮台寺(じょうぼんれんだいじ)は、知る人ぞ知る桜名所。境内をソメイヨシノやしだれ桜が彩り、花の時期限定の賑わいを見せます。花に彩られ薄紅色に染まる古刹を訪ねてみましょう。

十二坊の名を持つ古刹

上品蓮台寺は、聖徳太子が創建し、当初は香隆寺(こうりゅうじ)と称したと伝わる真言宗のお寺。天徳4年(960)に宇多法皇の勅願で再建され、寺号を上品蓮台寺に改めたといいます。再建時には広大な寺域に伽藍が建ち並んでいたそうですが、応仁の乱でことごとく焼失。文禄年間に再興された頃は十二の塔頭を擁したことから、十二坊の名で親しまれています。

 

上品蓮台寺 - 山門
千本通の急な上り坂に面して山門が立つ。この辺りは紫野十二坊町。地名にかつての大寺の面影が残っている。

 

 

桜の花が舞う境内

境内では、ソメイヨシノやしだれ桜が美を競うように花を咲かせています。古刹が薄紅色に染まる様子は、日本人の感性に響くものを持つのでしょう。非公開寺院なので普段はひっそりしていますが、桜の時期は花を愛でる人々で賑わいを見せます。

 

上品蓮台寺 - 桜1
境内を覆うように、桜が枝を伸ばす。風に乗って花びらが舞う様子は圧巻だ。

 

上品蓮台寺 - 桜2
普段は静かな寺院も、花の季節には明るく彩られ、華やいだ雰囲気になる。

 

上品蓮台寺 - 桜3
しだれ桜も数種あり、早く咲くものや遅いもの、白いものや色の濃いものなど、見る人を楽しませてくれる。鐘楼と桜は人気の撮影スポット。

 

 

源頼光の伝説も伝わる

境内北側の墓地の奥、大木の根元に立つ「源頼光朝臣塚」と記された石碑。この石碑には、妖怪・土蜘蛛に関する伝説が遺されています。平安中期の武将・源頼光が熱病で伏せっていたとき、法師に化けた土蜘蛛が襲ってきました。頼光に斬られた土蜘蛛の逃げた跡を追うと、大きな塚にたどり着き、塚の中にいた土蜘蛛を退治することができたそうです。上品蓮台寺にあるこの塚が、土蜘蛛がいた塚の跡だと伝えられています。

 

上品蓮台寺 - 頼光塚(蜘蛛塚)
蜘蛛塚の別名を持つ。謡曲では「北野のうしろ」の塚とされ、頼光の四天王が土蜘蛛を退治する筋書きだ。もとは千本鞍馬口辺りにあったものを、この地に移したと伝わる。

 

上品蓮台寺 - お社
頼光塚へ至る途中にある、歓喜天を祀るお社。お社の周りも桜で彩られる。
上品蓮台寺(非公開だが境内は見学可能)
寺社名 上品蓮台寺(非公開だが境内は見学可能)
住所 京都市北区紫野十二坊町33-1
電話番号
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この記事を書いた人

にっしー
音楽と文学をこよなく愛する関西人。母なる琵琶湖のほとりで生まれ育ち、京都に移り住んで十数年。バス停で困っている修学旅行生に道案内をするのが趣味。