見どころ

船岡山の歴史と自然を満喫

2017-04-14

地形が船に似ていることから名付けられたという船岡山。小高い丘陵で、手軽なハイキングコースとしても人気です。歴史に思いを馳せ、自然に親しみながら散策してみましょう。

歴史的価値から見る船岡山

船岡山は、聖徳太子の時代には既に文献に登場する歴史ある山です。平安京造営の際には北方守護の玄武の山とされたという説もあり、宮中行事が執り行われたり、貴族が遊宴や狩猟に訪れたりする重要な山でした。一方で、保元の乱では源為義の処刑が行われ、応仁の乱の戦地になったことも。後に豊臣秀吉が大徳寺に寄進し、昭和6年には山一帯が船岡山公園になりました。

 

船岡山1
平安期には和歌に詠まれ、清少納言が『枕草子』で「岡は船岡」と讃えたほど、広く親しまれていた。

 

船岡山2
山の全域が国指定史跡となっている。山頂から東側方面にかけては建勲神社の境内が広がり、山を取り囲むように参道が整備されている。

 

船岡山3
桜に彩られる建勲神社。豊臣秀吉の頃には、船岡山は織田信長の霊地とされていたという。

 

 

船岡山は自然の宝庫

船岡山は標高約112メートル、東西約200メートル、南北約100メートルの孤立丘陵。山を巡るように整備された散策路を歩いてみましょう。あちこちに露出した岩肌は、自然の荒々しさを垣間見せて厳かな雰囲気です。野鳥や四季折々の花も多く見られ、町中とは思えない豊かな自然に巡り会えます。

 

船岡山4
春先の馬酔木(あせび)や桜にはじまり、ツツジや藤などが次々に花を咲かせる。秋には紅葉がすばらしい。

 

船岡山5
散策路のいたるところで見られる、チャート層の露頭。チャートは海洋生物の死骸が堆積してできた地層で、この地が元は海底であり、隆起して山になったことを示している。

 

船岡山6
山頂には三等三角点がある。平安京は、船岡山を基準に大極殿などが造営されたという。三角点からの眺望を楽しむと共に、在りし日の大極殿を想像するのも楽しい。

 

 

船岡山でハイキングを楽しもう

船岡山の頂上付近には展望台が設けられ、京都の町並みが見渡せます。北側の公園付近にある東屋は、送り火の「大」や「妙法」、「舟形」を一望できる人気のスポットです。今宮神社や大徳寺からは徒歩5~10分、金閣寺からもバスを利用して10分ほどなので、観光のついでに立ち寄って、ひと味違う京都の思い出を持ち帰るのもいいですね。

 

船岡山7
展望台から眺める京都市街。京都タワーや天王山などが見え、眺望は良好。

 

船岡山8
如意ヶ嶽の大文字などが見渡せる、東屋のある広場。展望台や広場にはベンチが置かれているので、天気のいい日には、景色を楽しみながらお弁当を食べるのもいい。

 

船岡山9
山の北麓には広い公園があり、野外音楽場も備えている。昭和初期に建設され、テレビの普及と共に廃止されたラジオ塔は、2015年に地域住民の働きかけで復活。毎朝このラジオ塔のもとでラジオ体操が行われている。
船岡山
施設名 船岡山
住所 京都市北区紫野北舟岡町
電話番号
URL

建勲神社
寺社名 建勲神社
住所 京都市北区紫野北舟岡町49
電話番号 075-451-0170
URL http://kenkun-jinja.org/

この記事を書いた人

にっしー
音楽と文学をこよなく愛する関西人。母なる琵琶湖のほとりで生まれ育ち、京都に移り住んで十数年。バス停で困っている修学旅行生に道案内をするのが趣味。