見どころ

両祖の生誕を祝う青葉まつり

2017-06-16

真言宗の宗祖・弘法大師と、中興の祖・興教大師。両祖の生誕を祝い、6月15日に勤修される青葉まつり。抜けるような青空の下、お堂巡りの参拝者が列をなし、賑わいを見せました。

学舎として創建された歴史を持つ智積院

智積院は、真言宗智山派の総本山。平安後期の僧である興教大師が、衰退の途をたどっていた真言密教を再興し、紀州の根来山に道場を開きました。鎌倉以降には数多くの塔頭が建てられ、智積院はその中の学頭寺院として創建。根来山は豊臣秀吉によって廃されますが、智積院は慶長6年(1601)に現在地で再興しました。以降、修行道場として歴史を歩み続けています。

 

青葉まつり(智積院)1
冠木門をくぐり、金堂まで続く参道脇には、寺紋にもなっている桔梗が花を付けている。

 

青葉まつり(智積院)2
真言宗智山派には成田山新勝寺や川崎大師、高尾山薬王院などが属し、智積院はその総本山である。

 

青葉まつり(智積院)3
青葉まつり当日は、名称庭園や宝物館も無料で開放される。

 

 

緑輝く境内を集印しながら巡る

6月15日の弘法大師、17日の興教大師の生誕を祝い、緑の美しい時期に修せられる青葉まつり。参拝者は、受付で授かる用紙を手に、諸堂を巡ります。大日如来を祀る金堂、不動明王を祀る明王殿、阿弥陀如来を祀る講堂、弘法大師を祀る大師堂、興教大師を祀る密厳堂で、用紙に梵字の印を押してもらい、その用紙を御札として持ち帰ります。

 

青葉まつり(智積院)4
例年多くの参拝者で賑わうお堂巡り。それぞれのお堂の入り口で印を押してもらう。

 

青葉まつり(智積院)- 弘法大師像
弘法大師を祀る大師堂前には、弘法大師像と、幼少期の大師像が建つ。

 

青葉まつり(智積院)- 護符
全て印を集めると、小さな護符がもらえる。護符を収めるお守り袋は有料で500円。

 

 

見応え抜群の柴燈護摩

青葉まつりのハイライトは、山伏による柴燈護摩。金堂での慶祝法要が終了すると、頭巾や結袈裟などの装束に身を包んだ山伏が、金堂前に設けられた柴燈護摩道場に集い、法要を営みます。読経ののち、道場を清める様々な作法が行われ、不動明王の灯火からうつした松明で護摩壇に点火。もうもうと立ち上る煙が、大きな団扇で煽られる様は圧巻です。

 

青葉まつり(智積院)- 柴燈護摩1
斧や弓などの法具を用いて、柴燈護摩道場の邪気を祓い、清める。

 

青葉まつり(智積院)- 柴燈護摩2
灯火を松明にうつし、護摩壇へ運ぶ。

 

青葉まつり(智積院)- 柴燈護摩3
盛大に煙が上がり、ヒバの葉が重ねられた護摩壇に火がつく。護摩木が次々に投げ入れられ、祈祷が行われる。
智積院
寺社名 智積院
住所 京都市東山区東大路通七条下ル東瓦町964
電話番号 075-541-5361
URL http://www.chisan.or.jp

この記事を書いた人

にっしー
音楽と文学をこよなく愛する関西人。母なる琵琶湖のほとりで生まれ育ち、京都に移り住んで十数年。バス停で困っている修学旅行生に道案内をするのが趣味。