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吉田山の緑に抱かれたカフェ「茂庵」

2017-04-03

京都大学の東、吉田山の頂上に、木造の建物の静かなカフェがあります。時間から解き放たれた、穏やかなひとときを過ごしませんか。

広大な茶苑が、カフェとなって歴史を刻む

浄土寺、または銀閣寺道のバス停から神楽岡通りに入ると、「茂庵」と書かれた看板。なだらかな石段を上ると、銅板葺きの美しい住宅が整然と並んでいます。茂庵の前身となる茶苑を開いた谷川茂次郎が、大正末期から昭和初期にかけて築いたもので、京都大学の教官が多く住んでいました。

 

茂庵 - 神楽岡から
神楽岡通りにある看板の北側に3台分の駐車場があるが、平日でも満車になることが少なくない。

 

神楽岡通りのほか吉田神社や真如堂、今出川通りの吉田神社北参道からも、茂庵に行くことができます。ちなみに北参道鳥居左側の階段は、息が上がるほどの険しさなので、健脚の方向き、と思われます。どのコースも階段や坂道を登るので、ぜひ歩きやすい靴で。

 

茂庵 - 神楽岡から2
にじり口のような小さなアプローチ。神楽岡通りから登るコースは案内板が多く、なだらかな石段が整備されているので、初めての方でもわかりやすい。

 

茂庵が創られたのは大正時代。八瀬大原出身の谷川茂次郎は、新聞用紙を中心に扱う運輸業で成功。裏千家に入門して茶道を嗜んでいた茂次郎は、茶席や月見台、楼閣などからなる広大な茶苑を吉田山の山頂に築き、たびたびお茶会を開いて多くの人々と交流を楽しみました。

 

茂庵 - 茶室
8席あった茶室のうち「清閑亭」「田舎席」の2席が現存。気軽に茶道に親しめる場として、予約不要の「月釜」を催している。写真は「清閑亭」。

 

木立の中の茂庵

 

茂庵 - 入口
茂次郎の没後数十年の時を経て、当時の食堂棟がカフェ「茂庵」として新たな歴史を刻んでいる。「茂庵」という名前は、茂次郎の雅号に由来。

 

茂庵 - 枝垂れ梅
春の訪れを告げる、枝垂れ梅。

 

 

空と、緑と、眺望と、美味しいランチ

玄関で靴を脱ぎ、木の階段を上がって2階のカフェへ。ガラス格子の窓を通して、やわらかな光がさす店内には、京都市街を見渡せるカウンター席をはじめ、東山の大文字や深い緑を望むボックス席、ゆったりできるソファ席などがあります。

 

茂庵 - 店内
木のぬくもりや、レトロな照明器具に心が和む。

 

茂庵 - ピタパンサンド
定番メニューのピタパンサンド。トマトモツァレラチーズ、なすとズッキーニとベーコンをはじめ、4種類の具材から2種類を選べる。プラス200円で食後のドリンク、プラス500円でワインかビールがつく。
商品名:ピタパンサンド(季節のスープ、豆のマリネ付) 1,400円

 

茂庵 - 窓の外
緑の向こうに京都市街が広がる。

 

茂庵 - 3月のランチ
3月のランチ(4月中旬まで)。さばのネギソース春野菜添え、高野豆腐とスナップエンドウの炊き合わせ、菜の花と湯葉のごまだれなど、季節を感じる素材がいっぱい。
商品名:3月のランチ 1,500円
茂庵
店名 茂庵
住所 京都市左京区吉田神楽岡町8
電話番号 075-761-2100
URL http://www.mo-an.com