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心と身体が“何かいい感じ”になる京都案内

2017-04-18

陰陽五行で京都を巡ろう
中根 一著
三笠書房刊 730円(税別)

 

陰陽五行ってご存知ですか?
晴明神社のご祭神として知られる天文陰陽博士・安倍晴明(あべのせいめい)などで、聞いたことがある人も多いかもしれません。

『陰陽五行で京都を巡ろう』1
陰陽五行にちなんで五角形がモチーフのデザイン

 

平安時代、東洋思想の「陰陽五行」に基づいて桓武天皇によって造られた京の都。桓武天皇は、疫病や災いから都を守るために、東に青龍、西に白虎、北に玄武、南に朱雀という想像上の守り神「四神(しじん)」を置き、さらに守りを固めるため四方に大将軍神社、鬼門に比叡山延暦寺を置きました。

はるか昔の話のようですが、比叡山延暦寺、大将軍神社などが今なお残ることからも、京都と陰陽五行の深い関係がうかがえます。
とはいえ、東洋思想や陰陽五行と聞くと「なんだか難しそう……」と身構えてしまう人もいるかもしれません。そこを楽しく読ませてくれるのが、この本の特長です。

 

『陰陽五行で京都を巡ろう』2
通りや寺社は陰陽五行に基づき配置されています

 

著者は、鍼灸院「鍼灸Meridian烏丸」の院長である中根 一先生。先生は患者さんの身体と向き合うなかで、鍼灸治療後に食べてほしい、その人の体調にあった食べ物や元気になれる散策ルートをおすすめしているそう。東洋医学の視点で行うアドバイス且つ京都案内を日々院内で行なっているのです。

「人間は陰陽五行で5つのタイプに分けられます。自分がどのタイプにあてはまるのか、この本に載せたチェックリストで見つけてみてください。あてはまったタイプが、今のあなたの体質です。自分のタイプに合った場所を巡ったり、食事や甘味を食べたりすると、不思議と心地良く感じられると思いますよ」。

 

『陰陽五行で京都を巡ろう』3
5つのタイプには、則したエリアもあります

 

人間には生まれ持った体質によるタイプと、日常生活や体調から生まれるタイプと2つあるそう。この本は、体質や体調に合わせて行先を決められるという不思議なガイドになっています。紹介スポットは穴場や隠れ家を含む115か所。一風変わった、読みものタイプの京都本を探している人におすすめです。



この記事を書いた人

麦子
お酒と魚(肴)を愛する大阪人。「混ぜるなキケン」のルールのもと、ビール、ワイン、日本酒から2種までならちゃんぽん可。おいしいもの、うつわを求めて週末弾丸トリップも。マイブームは北陸と松山。