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家紋工房「柊屋新七」で家紋の型染めを体験

2016-06-14

平安時代に貴族によって用いられていた家紋。江戸時代後期には庶民にも広く親しまれるようになったと言われています。そんな家紋を取り入れてオリジナルグッズを作ることができる、型染め体験を紹介します。

奥が深い黒染めの世界

家紋工房の柊屋新七は、明治3年創業の京黒染めの老舗工房。黒留袖や喪服など黒紋服を染める京黒紋付染を行っています。「黒」と言っても色合いや深みは様々で、深みのある黒が京黒紋付染の特徴です。

黒紋服に家紋は欠かせないもの。しかし、長年、黒染めをされてきた中で、最近になって家紋が徐々に失われつつあると感じられたのだそう。そこで今一度、家紋を広く伝えたいとの思いで始められたのが、家紋を使ったオリジナルグッズの手作り体験です。体験では予め黒く染められた様々なアイテムに、お好みの紋を型で染めていきます。

 

家紋工房・柊屋新七 - 外観
家紋工房は、三条西洞院を下ったところに。工房前の石碑が目印。

 

 

家紋工房・柊屋新七 - 体験スペース
長い土間の先に、体験スペースと染めの工房がある。

 

 

個紋から家紋まで

型染めに使える家紋は、戦国武将ゆかりのものから現代風のものまで、実に5000種類以上も。また家紋により親しみやすいようにするため、四季折々の花を紋で表現した「366日花個紋」があります。自分の誕生日の紋を選んでオリジナルグッズを作ったり、贈り物にしたりしても喜ばれそうです。アイテムと紋が決まったら、次は染め糊の色選び。どの色も光沢感があり、黒に美しく映えます。染め糊を紋の型にのせていくと、あっという間に色鮮やかな紋が現れます。

 

家紋工房・柊屋新七 - 花個紋
誕生花や風水などからデザインされた紋は、どれも華やかで可愛らしい。

 

 

家紋工房・柊屋新七 - 紋型
織田信長の家紋の一つである織田木瓜(もっこう)紋を手ぬぐいに染めることに。ほどよい力加減で均一に糊をのせていくのがポイント。

 

 

家紋工房・柊屋新七 - 完成品
銀より温かみがあり金より控えめな「京銀」という色の糊を使い染めると、上品な印象に。

 

 

名水・柳の水をいただく

工房の中には、かつて千利休が茶の湯に用いていたという名水の柳の水が湧きだしています。水は驚くほどまろやかで、現在も茶道や割烹の料理などに使われているほど。この柳の水が、工房がある「柳水町」の地名の由来になっているのです。また工房は織田信長の次男・織田信雄の屋敷跡に建ち、近くには本能寺跡が。戦国武将ゆかりの地で、体験を通して歴史や文化を感じてみませんか?

 

家紋工房・柊屋新七 - 井戸
そばに柳の木を植えて直接光が当たるのを避けたことが、柳の水の由来とされている。

 

 

家紋工房・柊屋新七 - 柳の水
現在は地下100m程のところからモーターで引き上げられ、蛇口から柳の水が出るようになっている。

 

 

家紋工房・柊屋新七 - お抹茶
事前に申し込んでおけば、柳の水で淹れたお抹茶をいただくこともできる。

 

家紋工房・柊屋新七
店名 家紋工房・柊屋新七
住所 京都市中京区西洞院通三条下ル柳水町75
電話番号 075-221-4759
URL http://www.black-silk.com/contents/experience/

この記事を書いた人

risato
京都と猫が大好きなライターです。お寺巡りや美術館巡り、ハイキングやマウンテンバイクが趣味です。京都の新たな魅力と楽しみ方を求めて、市内のあちこちに出没しています。