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漢字ミュージアムEC

楽しみながら漢字を学ぶ。「漢字ミュージアム」で学問の秋

祇園からほど近く、四条通沿いに位置する「漢検 漢字博物館・図書館」。別名、「漢字ミュージアム」としてオープンしたこちらの施設は、大人も子供も、楽しみながら「漢字」を学べる体験型施設となっています。海外でも注目を浴びつつある、アジアの漢字文化。今回は、その新たな発信地、「漢字ミュージアム」をご紹介します。

漢字ミュージアム - 外観
「漢字ミュージアム」がオープンしたのは八坂神社のほど近く。館内にはカフェもあるので、観光途中にひと休み、という立ち寄り方も。
学問と縁の深い土地、京都

今では義務教育となった小学校教育ですが、実は、日本で初めての小学校が建てられたのは、ここ京都でした。それまでの教育システムであった「寺子屋」の流れを受け継ぎ、「日本の近代化には教育が不可欠」として建てられた日本初の小学校。京都という地が昔から、教育への関心を強く持っていたことがうかがえるエピソードです。

さて、「漢字ミュージアム」が建てられているのもまた、平成23年に閉校した元弥栄中学校の跡地。そこに「漢字ミュージアム」が建てられたことで、京都市内のみならず、全国すべての子供たち、そして大人たちのための「学びの場」となりました。

漢字ミュージアム - 今年の漢字1

漢字ミュージアム - 今年の漢字2
入館してすぐ目につくのが、大晦日に発表される「今年の漢字」。これまでのものも展示されているので、ここ数年の日本を振り返ってみては。
大人でも苦戦?楽しみながら学べる館内

ミュージアム内は2つのフロアに分かれており、1階が「見て聴いて触れる」、2階が「遊び楽しみ学べる」エリアとなっています。1階ではシアターやグラフィック展示、手をかざして遊べる装置など、視覚的な学びが可能です。いっぽう2階では、様々なワークショップやクイズパネル、企画展示など、よりアクティブな展示がたくさん。中には大人でも苦戦するようなクイズもあり、家族やグループで盛り上がりながら漢字を学ぶことができるようになっています。

漢字ミュージアム - 映像

漢字ミュージアム - 歴史
1階エリアには、漢字の歴史について学べるシアターや展示がたくさん。普段何気なく使っている漢字には、こんな歴史があったのか……と驚かされる。

漢字ミュージアム - 漢字タワー1

漢字ミュージアム - 漢字タワー2
館内にそびえるこちらの柱には、実はギッシリと漢字が!。自分の名前を探したり、「こんなユニークな字があったんだ」と発見したり。見ていて飽きない、好奇心をくすぐるタワー。
漢字ミュージアム - 竹簡
紀元前3〜4世紀のものとされる「竹簡(ちっかん)」のレプリカ。中国の有名な思想書である『老子』が書かれているのだとか。
漢字ミュージアム - 金印
こちらの「金印」は、きっと教科書で見たことのある方も多いはず。中国が「漢」という国だった時代に、日本に贈られたとされる。館内では、そんな金印のスタンプを押すことができる。
漢字ミュージアム - 甲骨文字テーブル
手をかざすと漢字が動く、「まわる甲骨文字テーブル」。動きのある展示なので、子供たちも時間を忘れて熱中している。
漢字ミュージアム - トイレ
館内のトイレ表記をよく見てみると、マークまで「女」という漢字に!

漢字ミュージアム - 2階

漢字ミュージアム - 幽霊文字
2階に置いてあるパネルでは、漢字にまつわるいろいろな豆知識を学ぶことができる。中にはぷっと吹き出すようなエピソードもあり、漢字をより身近に感じられる。
ぜひ体験したい、バラエティ豊かなワークショップ

主に週末と水曜日に行われているワークショップでは、消しゴムはんこや漢字カルタ、アイロンビーズ作品などを自分で作ることができます。その中でも「拓本」はかなりの本格仕様。自分で作ったとは思えない、威厳あふれる作品を作ることができます。きびしい残暑もやっと過ぎ去り、季節は「学問の秋」。祇園へのお出かけ途中に、ぜひ訪れてみてください。

漢字ミュージアム - 拓本1
「拓本」とは古代中国で行われていた「コピー」のようなもの。瓦の上に紙を置き、墨を塗って文字や模様を転写する方法。

漢字ミュージアム - 拓本2

漢字ミュージアム - 拓本3

漢字ミュージアム - 拓本4
とった拓本に、日付や名前を書いて落款(らっかん)を押したら完成!額に入れて飾りたいほどの完成度。
漢字ミュージアム - ワークショップ
ワークショップは週替わりで、いろいろなものがある。予約制ではなく、当日の先着順なので、朝の間に申し込んでおくのがおすすめ。
漢字ミュージアム - お土産
お土産ももちろん、漢字をあしらったものがたくさん。思い出話のネタに、ぜひ購入してみては。

基本情報

  • 施設名
    漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)
    住所
    京都府京都市東山区祇園町南側551番地 (京都市元弥栄中学校跡地)
    電話番号
    075-757-8686
    URL
    http://www.kanjimuseum.kyoto/

この記事を書いた人

たま
実家を出て、京都市内で暮らし始めて早2年。「一日一猫」ルールを自分に課し、日々、新たな猫がいそうな場所をうろついています。散歩が好きで、気付けば四時間ほど歩き続けていたことも。