だんだんと肌寒くなるこの季節、温かい麺類や鍋料理などが恋しくなりませんか?それらにアクセントとして加えたいのが七味唐辛子。辛さや風味を自分好みにできる、京七味づくり体験を紹介します。
京料理に合うのが京七味
七味には料理を引き立たせる役割があり、それぞれの地域の食文化に合うよう、素材の種類や配合の割合が工夫されてきました。京七味は京料理に合わせて発展してきたものです。
京七味づくり体験は、八坂の塔(法観寺)にほど近い「京山城屋」さんで行われています。老舗乾物屋さんとあって店内には乾物がずらり。その一角で京七味づくり体験が行われます。
こだわりの素材でつくる
京七味づくりでは、金胡麻をベースに唐辛子、焼唐辛子、ぶどう山椒、糸青のり、陳皮、芥子の実、麻の実を使用します。
まずはすり鉢で金胡麻を、やや食感を残すように軽くすりつぶします。続いて残り7種の素材を、はじめは指定された分量だけ加えて混ぜ合わせます。こだわって選び抜かれた素材は色鮮やかで香り高く、金胡麻の香ばしさと合わさり、京七味ならではの香りに。特にぶどう山椒が京七味の風味の決め手となっています。
自分好みにアレンジ
配合した七味を、出汁に入れて味見。少し味見するだけで、辛さの加減や欲しい風味が自然と分かってきます。
「同じ辛さでも唐辛子はすぐに感じ、焼唐辛子は後から感じる」など、素材の特徴を教えてもらいながら、自分好みにアレンジ。配合が終われば、瓶に詰めて完成です。
オリジナルの京七味で、毎日の食卓に少しだけ変化を加えてみませんか?