見どころ

「ブリキのおもちゃと人形博物館」で、昭和・戦後のあの日にタイムスリップ

2016-06-08

戦後、子供たちの遊びを鮮やかに彩っていたブリキのおもちゃ。今では材料がプラスチックにとって代わられ、あまり見かけなくなってしまいました。時代が平成に移り変わった今でも、ブリキ玩具を一目見れば、懐かしい昭和を思い出して顔がほころぶ人も多いはず。今回は、そんな「かつての子供たち」なら絶対に訪れたい「ブリキのおもちゃと人形博物館」を紹介します。

ちょっと入りにくいけれど……。秘密基地のような博物館

博物館があるのは、四条堀川のすぐ近く。館長所有のマンション内にあるので、インターホンを押して、オートロックを開けてもらいましょう。エレベーターで3階まで上がり、いざ入館。「入館しづらくてごめんなさい…」と書かれたパンフレットが、なんともユニークです。

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - 店舗外観
四条通沿いには看板が立てられている。マンション自体も分かりやすい場所に立っているので、初めて訪れる人でも安心。

 

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - 館長1
こちらのチャーミングな方が、館長の高山さん。館内の「目玉」に関する説明をはじめとして、なんでも気さくに教えてくださる素敵なオーナー。

 

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - パンフレット

 

 

有名キャラクターが勢ぞろい。迫力の光景

館内に一歩足を踏み入れると、まさに壮観! 棚にズラリと並んだおもちゃ達に、圧倒されてしまいます。鉄腕アトム、鉄人28号、ゴジラ、ウルトラマン、ケロヨン……。今にも動き出しそうな、生き生きとしたキャラクターたち。ブリキ玩具はもちろん、同じ時代のさまざまなおもちゃが出迎えてくれます。

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - 店舗内概観

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - 棚

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - 棚2
懐かしいおもちゃたち。眺めていると、思わず手にとって遊びたくなる衝動に駆られてしまう。

 

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - アトム

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - ミゼット
館長がこの博物館をオープンしたのは、約35年前。同じ場所で、リサイクル店やアンティークショップを経営していたそう。リサイクル店に持ち込まれたおもちゃ達を、店舗の2階に飾り始めたのがはじまりだった。

 

 

コレクターにはたまらない、貴重なおもちゃの数々

博物館に展示されているおもちゃの中には、非常に貴重なものもあります。昭和天皇が幼少期に遊ばれたというブリキの車、世界に12体しか現存しないロボット、初代バービー人形、同じく初代のリカちゃん人形……。コレクターなら、喉から手が出るほど欲しくなるようなものばかりです。

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - 昭和天皇の玩具
昭和天皇が幼少期に、手にとって遊ばれたおもちゃ。記念品として下賜されたあと、こちらの博物館に寄贈された。

 

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - ミスターアトミック
戦争により、大きな打撃を受けた玩具産業は、海外に活路を求めた。その販売サンプル品として輸出したのがこちらの「ミスターアトミック」。ところが不幸にも船が難波し、現存するのはたった12体となった。そのうちの2体が、この博物館におさめられている。

 

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - 新鉄人28号
「ミスターアトミック」と同じく、ルーブル美術館におさめられている「新鉄人28号」。当時のおもちゃは大中小の3サイズで販売されることが多く、高価な大サイズはあまり売れなかったため、現存数が少なくなってしまった。全てのパーツがマグネットで接合されており、手が動く・ミサイルが飛び出す・エレベーターに乗って飛ぶといった細かなギミックが美術品として評価され、ルーブルに収められるに至った。

 

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - キューピー
セルロイド製の、巨大なキューピー。へこみや傷もなく、ここまで綺麗な状態で残っていることは、なかなかないそう。時代によって変化した味のある色合いが、オーナーのお気に入りポイント。

 

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - 初代バービー

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - 初代リカちゃん

 

 

映画や美術館との協力も。つながる笑顔の輪

博物館では、依頼に応じて展示品の貸し出しも行われています。たとえば映画『20世紀少年』に登場するブリキのおもちゃは、全てこの博物館から貸し出されたものだそう。ほかにも、マンガミュージアムと提携した展示などを通して、多くの人々を楽しませています。

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - 映画セット

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - 映画セット2
映画『20世紀少年』の第2章に登場したおもちゃたち。昭和の雰囲気を再現するのに、ブリキのおもちゃは欠かせない存在。

 

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - マンガミュージアム

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - マンガミュージアム2
こちらは、京都国際マンガミュージアムに飾られたことのあるおもちゃ。「昔のマンガの隣に、こういうおもちゃがあったら、もっとええ感じやろ?」とは館長のお言葉。

 

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - あきつ丸

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - 教科書
中には、小学校の歴史の教科書に掲載されたものも。こちらの「あきつ丸」は、おそらく戦時中に、出征した人の家族がつくったものと推測されている。

 

 

そして、「今の子供たち」へ

今では、修学旅行のコースにもなっているという「ブリキのおもちゃと人形博物館」。棚のところどころに最近のおもちゃが混じるのは、「今の子供たちにも、あっ! と思ってもらうため」だそうです。時代を問わず、子供たちの大事なパートナー・おもちゃ。訪れた誰もが笑顔になれる空間に、ぜひ足を運んでみてください。

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - 最近のおもちゃ
「ポケットモンスター」をはじめとした、最近のキャラクターたちが並んだ棚。とくにAKB48のストラップは、ごく最近発売されたもの。

 

 

ブリキのおもちゃと人形博物館 - 館長2
「ミスターアトミック」と「鉄腕アトム」に挟まれる館長。コレクターとして、そして、子供を見守る存在としての顔がそこに表れている。

 

ブリキのおもちゃと人形博物館
店名 ブリキのおもちゃと人形博物館
住所 京都市下京区柏屋町22 クオン四条柏屋町301
電話番号 075-223-2146
URL http://kyoto-tintoy.jp/

この記事を書いた人

たま
実家を出て、京都市内で暮らし始めて早2年。「一日一猫」ルールを自分に課し、日々、新たな猫がいそうな場所をうろついています。散歩が好きで、気付けば四時間ほど歩き続けていたことも。