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出雲大神宮5

丹波国一之宮 出雲大神宮で良縁祈願

亀岡市千歳町の御蔭山に鎮座する出雲大神宮は、縁結びのご利益で知られています。元出雲と称される出雲大神宮の歴史を紐解きながら、縁結びの社の魅力を紹介します。

元出雲と呼ばれる出雲大神宮

丹波国一之宮の出雲大神宮は、和銅2年(709)創建の古社。ご祭神の鎮座については1万年以上前の神代ともいわれています。島根県の出雲大社が江戸時代まで「杵築(きづき)大社」と呼ばれていたこと、『丹波国風土記』に「和銅年中、大国主命一柱のみを島根の杵築に遷す。すなわち今の出雲大社之なり」と記述があることから、元出雲という俗称を持つ神社です。

出雲大神宮1
御蔭山を御神体山とする出雲大神宮
出雲大神宮 - 御朱印
御朱印には丹波国一之宮の印がある。全国各地の一之宮を巡るための専用御朱印帳も授与している。
商品名:「御朱印」300円

出雲さんのご利益めぐり

鎌倉時代に建てられた本殿には、縁結びの神様である大国主命(おおくにぬしのみこと)と、そのお后で、五穀豊穣の神様である三穂津姫命(みほつひめのみこと)が祀られています。境内にはこの本殿を中心に、厄除けと家内安全の上の社(かみのやしろ)、商売繁盛と医薬健康の笑殿社(わらへどのしゃ)、五穀豊穣と商売繁盛の稲荷社、武勇と勉学の春日社などの、さまざまなご利益がいただける摂社や末社が建っています。社務所で案内図を手に入れて、ご利益めぐりをしてみましょう。

出雲大神宮2
拝殿を備えた本殿は三間社流造(さんげんしゃながれづくり)。貞和元年(1345)に足利尊氏によって、後には細川勝元によって修造された。
出雲大神宮3
素戔嗚尊(すさのおのみこと)と櫛稲田姫尊(くしいなだひめのみこと)を祀る上の社。
出雲大神宮4
御神体山から湧き出る「真名井(まない)の水」は古くから霊験あらたかな水として信仰されてきた。ミネラルのバランスが良く、極めて健康にいい水だそうだ。

京都随一のパワースポットで縁結び祈願

ご祭神の大国主命、いわゆるだいこくさまは、縁を結ぶ神様。男女の縁だけでなく、人と人との縁、お互いの発展のためのつながりを結んでくれる神様です。この「むすび」の力が、だいこくさまが福の神と慕われるゆえんだそう。大国主命が鎮座する出雲大神宮は、京都随一のパワースポットともいわれています。縁結びのパワーがあふれる出雲大神宮で、大切な人と巡り合えるよう祈願してみませんか。

出雲大神宮5
縁結び祈願の夫婦岩。縁結び守りの紅白の紐を結ぶと、縁が結ばれるという。毎月第4日曜日に行われるえんむすびまつりでも、夫婦岩に結ぶ赤い糸が授与される。
出雲大神宮6
御神体の御蔭山には岩や水に運気が宿り、縁を呼び込む神力があるとされている。社務所に申し出て参拝用のたすきを受け取り、御蔭山にお参りすることもできる。
出雲大神宮7
参道の「しあわせ、なでうさぎ」を撫でると幸せが訪れるそう。良縁を祈願しよう。

基本情報

この記事を書いた人

にっしー
音楽と文学をこよなく愛する関西人。母なる琵琶湖のほとりで生まれ育ち、京都に移り住んで十数年。バス停で困っている修学旅行生に道案内をするのが趣味。