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修行僧たちに愛されてきた「雲母(きらら)漬」

2018-07-05

かつて、京都側から比叡山へと入る主要道であった雲母坂。その起点となる修学院には、長年修行僧たちに愛されてきた雲母漬のお店「穂野出」があります。

鷲尾家に代々仕えた田辺家

一乗寺駅から曼殊院通を東へ行くと、一際目を引く趣ある建物が見えてきます。入口には「きらら漬」の提灯があり、門の中には「鷲尾家雑掌宅跡」の駒札が。この場所には、江戸時代の元禄年間に雑掌として公家の鷲尾家に仕えていた、田辺家の住宅がありました。

雑掌とは年貢や公事(くじ)の徴収などの事務的な仕事を担い、田辺家も家領の管理や納米の用務等を行っていました。また家臣として宮中に出任したり、雲母坂の番所を兼ねたりしていたのだとか。鷲尾家に伝わる古文書をはじめ、多数の文化財や美術品が今も大切に保管されています。

 

接待所1(穂野出)
曼殊院通に面した接待所。「雲母坂のお茶所」の石碑が建っている

 

庭園1(穂野出)
庭の一角には、下賜の庭石などが残されていた

 

庭園2(穂野出)
比叡山の僧が身に付けた蓑笠(みのかさ)なども見ることができる

 

庭園3(穂野出)
建物だけでなく風情ある中庭も見物

 

 

元禄二年創業の老舗漬物店「穂野出」

江戸時代より田辺家に伝わるという雲母漬。元禄二年に創業した穂野出さんは、300年以上の長きにわたり一子相伝でその味を受け継いできました。

接待所に入ると、お店の方が雲母漬を勧めてくれました。一口サイズの小茄子を白味噌で漬けていて、程よい塩加減に白味噌のコクと甘さが絶妙。ごはんのお供や、お酒のあてにもぴったりです。

比叡山への険しい道のりの中で、人々の楽しみになっていたという伝統の雲母漬を味わってみませんか?

 

接待所2(穂野出)
歴史を感じさせる佇まいの接待所

 

雲母漬 試食(穂野出)
雲母漬と、麹に胡瓜を漬けた花胡瓜が試食できる

 

売り場(穂野出)
接待所の奥にある売り場。商品はホームページからの購入も可能

 

雲母漬(穂野出)
雲母漬は小袋から樽入りのものまであり、日持ちは一月半ほど
商品名:「雲母漬(170g)」860円
雲母漬老舗 穂野出
店名 雲母漬老舗 穂野出
住所 京都市左京区一乗寺谷田町43
電話番号 075-781-5023
URL http://www.kiraraduke.net/

この記事を書いた人

risato
京都と猫が大好きなライターです。お寺巡りや美術館巡り、ハイキングやマウンテンバイクが趣味です。京都の新たな魅力と楽しみ方を求めて、市内のあちこちに出没しています。