がん封じで有名な平等寺は、因幡堂や因幡薬師の通称で親しまれているお寺。近年は小鳥がデザインされたお守りで注目を集めています。他にない愛らしいお守りで健康や縁結びを祈願しませんか。
ご本尊は日本三如来の薬師如来
因幡堂は因幡国司であった橘行平(たちばなのゆきひら)によって創建された寺院で、正式には平等寺といいます。長徳3年(997)、任務を終えて京都に帰る途中の行平は、夢のお告げに従って海中から薬師如来を引き上げ、草堂に祀りました。行平が京都へ帰ったのち、この薬師如来が行平を追って邸宅を訪れたため、長保5年(1003)に行平は屋敷を改造して薬師如来を祀ったとされています。ご本尊となった薬師如来像は、嵯峨釈迦堂の釈迦如来、信濃善光寺の阿弥陀如来とともに、日本三如来と呼ばれています。
ご縁日の手作り市
毎月8日の薬師如来のご縁日には、境内で手作り市が開かれます。2001年にこの手作り市が始まったのは、地蔵堂から地蔵菩薩が1体盗まれたことがきっかけ。かつて因幡堂の境内では歌舞伎や狂言が演じられ、多くの参拝者でにぎわったそう。このにぎわいを取り戻そうと、地蔵堂の修理に訪れた左官屋さんの発案で、手作り市が行われるようになったそうです。
かわいい小鳥の授与品が大人気
因幡薬師のお守りといえばがん封じが有名ですが、近年はとてもかわいらしい小鳥のお守りが注目を集めています。無病息災祈願のお守りは、文鳥やインコなど小鳥のデザイン。ふっくらとした顔がキュートです。えんむすびのお守りはペアのインコで、ハート型が恋愛運をもたらしてくれそう。
御朱印帳もインコのデザインで、小鳥好きの間で大人気を博しています。御朱印帳は限定品の干支柄もあり、こちらは売り切れ次第終了。どの授与品も愛らしく、どれにしようか迷ってしまいそうです。