見どころ

圓光寺の紅葉と、山上から望む秋の洛北

2016-11-25

11月も下旬となり、各地で紅葉が見ごろを迎えています。圓光寺でも境内が燃えるような錦に染まり、やわらかな苔に紅葉が敷き詰められます。

天空を自在に龍が奔る、枯山水「奔龍庭」

山門を入ると、平成の枯山水「奔龍庭」(ほんりゅうてい)が、圧倒的な迫力で眼前に広がります。渦を巻く雲海に見立てた白砂のなか、躍動感あふれる龍の姿。荒く切り立った石柱は、龍の周囲に光る稲妻をも表現しています。

 

圓光寺 - 山門

 

圓光寺 - 奔龍庭
庭園の境界を示す留め石は置かれず、あえて未完のままの「奔龍庭」。見る人の心のなかで、それぞれの庭が完成される。

 

 

悟りは自らのなかにあることを表現した「十牛之庭」

さまざまな色彩の紅葉と、苔や竹林の緑が調和した「十牛之庭」。牛を追う牧童が禅の悟りに至る道程を通して、悟りは自らのなかにあることを表現した「十牛図」を題材に造られました。近世初期の池泉回遊式庭園です。

 

圓光寺 - 窓

 

圓光寺 - 紅葉1

 

圓光寺 - 書院からの紅葉
書院から眺める十牛の庭は圧巻。振り返ると、庭の題材となった「十牛図」が壁に掲げられている。この図に描かれた牛は、人間が生まれながらに持つ仏心をあらわすという。

 

圓光寺 - 栖龍池
洛北でもっとも古い池といわれる栖龍池(せいりゅうち)

 

圓光寺 - 敷紅葉
晩秋には、苔の緑が敷紅葉で覆われる。

 

圓光寺 - 万両と紅葉
お正月の縁起物、万両がすでに実を結んでいた。

 

圓光寺 - 紅葉2

 

圓光寺 - 竹林
十牛之庭の奥にある竹林は、「応挙竹林」とも呼ばれる。江戸時代中期、圓光寺は文化サロン的な役割を果たしていた。写生を重視した画風で親しまれた絵師、丸山応挙もよく訪れたという。

 

圓光寺 - 雨竹風竹図
雨に打たれる竹と、風に揺れる竹。ありのままの姿を描いた「雨竹風竹図」。

 

 

開基、徳川家康を祀る東照宮

関ヶ原の合戦翌年の1601年、徳川家康は伏見に圓光寺を建立。学校として僧俗を問わず入学を許しました。圓光寺では、伏見版あるいは圓光寺版と称される儒学や兵法などの書籍を刊行し、出版に使用した日本最古の木活字を所蔵しています。

1667年、現在の一乗寺小谷町に移転しました。

 

圓光寺 - 水琴窟
縁が広い盃型の手水鉢を用いた水琴窟。古くから「圓光寺型」と呼ばれ愛された。写真左下に見える青竹の先から、澄んだ音色に耳を傾ける。

 

本尊の千手観世音菩薩坐像は、鎌倉初期の仏師、運慶の作と伝えられています。千本の手は、あらゆる手を尽くして生きとし生けるものすべてを救済しようとする慈悲の心を表したもの。さまざまな思いを抱いて訪れる人々をあたたかく迎えます。

 

圓光寺 - 東照宮
境内の裏山に登ると、徳川家康の歯を埋葬した東照宮がある。墓地には、「花の生涯」のヒロインで井伊直弼の愛妾ともいわれる村山たか女の墓も。

 

圓光寺 - 山上からの景色
山上から、伽藍と洛北を一望できる。
圓光寺
寺社名 圓光寺
住所 京都市左京区一乗寺小谷町13番地
電話番号 075-781-8025
URL http://www.enkouji.jp/