2017年1月6日(金)から13日(金)の期間限定で、”伝統の技を受け継ぐ老舗の味”と” 新進気鋭の行列店の味”の両方を一度に楽しめる『第12回寿司・弁当とうまいもの会』が西武池袋本店7階催事場にて開催されました。
63店舗中10店舗が京都からの出店で、今回はそのなかでも新鋭のひとつとして大注目なお店『AWOMB(あうーむ)』さんを取材してきました。
『名代 手織り寿し』を提供する京都の行列店AWOMB(あうーむ)
AWOMBさんは、一風変わった手巻き寿司を主に扱い、2014年に京都で開業して以来、現在でも行列が絶えない人気のお店です。
京都産まれの旬の食材を中心として、お出汁からひとつひとつ丁寧につくられたおばんざいを盛り込んだ『名代 手織り寿し』。化学調味料を使わず、それぞれの食材に合った味付けがされている彩り豊かなおばんざいを、自分の好みで組み合わせて手織り寿しを作り、その都度、違った味わいを楽しむことができるというもので、いろいろなものを組み合わせて作り上げることが語源とされている「織る」という言葉と江戸時代から呉服や着物の「織物」の町として栄えてきた京都・室町の地からヒントを得た新しいお寿しです。
出店のために試行錯誤を繰り返し、考案した
西武池袋本店限定メニュー『手織り寿し・重(かさね)』
今回の東京での出店で用意されていたメニューは、京都で提供されている手織り寿しとは一味違った趣向となっており、今回の出店の経緯とともにAWOMB代表の宇治田 博さんにお話しをうかがってきました。
「当初、西武さんから『京都でされている手織り寿しをそのまま持ってきてほしい』というお声がけをいただき、手織り寿しであれば普段やっていることなので難しいことではないと考え、承諾しました」
しかし、出店が決まった後に、出店時期がノロウイルスの発生しやすい時期であることから、感染を予防するために”海苔に手で直接触れるのではなく箸で完結するような料理を提供してほしい”との依頼を受け、壁に直面してしまいます。
「お客様の安全面を考慮しながら、” 手織り寿しを提供し続けてきたAWOMBらしさ”を普段とは別の方法で表現したのが、今回の『手織り寿し・重(かさね)』です」
無限大の組み合わせを楽しむことができるユニークな食べ方
食べやすい一口サイズになってはいるものの、そのまま食べるだけではもったいない!AWOMBさんがおすすめする食べ方があります。
「20個のネタに、シャリを10貫ご用意してあります。シャリが二層に分かれる仕組みになっているので、隣り合わせた好きな食材を好きなように組み合わせて楽しんでいただきたいですね」と、話す宇治田さん。
「1貫のシャリに対して1つのネタだけではなく、できるだけ多くの具材同士を組みを重ねて、新たな味わいを発見していただきたいですね。実験を楽しみながら、食材の味わいの幅を楽しんでいただけたら、と思っています」
「シャリの甘みと果物の甘みの違いを堪能してもらいたいですね。一般的には果物はお口直しとして、最後に召し上がることが多いと思うのですが、お魚や野菜にぜひ組み合わせてみてほしいです」
いろいろな食材を「重ねる」ことで、さまざまな食材の触感や味わいを堪能することができる『手織り寿し・重』。
残念ながら、西武池袋本店での出店は1月13日までとなっており、こちらの限定メニューは終了してしまいましたが、京都の室町にあるお店では、色とりどりの具材を組み合わせて作り、食べることができる手織り寿しが楽しめます。
ぜひ、京都のAWOMBで思い思いの『手織り寿し』を堪能してみてはいかがでしょうか?
また、2016年3月には京都2号店を西木屋町松原下るにオープンされました。西木屋町店は完全予約制となっています。