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老舗お香屋の「聞香処(MONKOUDOKORO)」で気軽な香道体験

2018-12-12

茶道、華道と並び日本三大芸道のひとつに数えられる香道。芸道と聞けばなんだか難しそうなイメージが湧きますが、その間口はとても広いもの。香道の「聞香」を気軽に体験できるお店「聞香処」で、香りの世界に足を踏み入れてみませんか。

香道を身近に感じる店

京都市役所から北に歩いて数分、寺町通りの一角に店を構えているのが「聞香処」です。こちらはお香・書画用品などの老舗・鳩居堂さんが2018年の春にオープンした店舗。鳩居堂本店と同じように文具用品や和雑貨の販売を行っている他、この店舗ならではの特徴も。それが聞香、すなわち香りを鑑賞する香道の体験ができるという点です。

聞香は香道の主要素のひとつ。香りを聞き分けて遊ぶことを「組香」、ただ純粋に香木の香りを聞き楽しむことを「聞香」といいます。その歴史は古く、鎌倉時代にはすでに手法が確立され、江戸時代には教養として一般庶民にも愛されていたそう。時代の変遷にともない、現代では触れる機会が少なくなってしまった香道の世界。聞香処は、そんな日本の伝統を気軽に体験することができるお店です。

 

聞香処1
築90年以上の町家を改装したモダンな店舗

 

聞香処2
鳩居堂本店は聞香処からやや南に離れた場所に位置する

 

 

初心者向けに考えられた優しいシステム

「沈香」と「伽羅」、2種類ある香木のどちらかを選びレジで前払いを済ませたあとは、席に座って香炉が運ばれてくるのを待ちます。正式な聞香を行うためにはさまざまな道具が必要となりますが、聞香処では電子香炉を採用しているため準備は至ってシンプル。待ち時間もそれほどかかりません。

前述の通り、聞香は芸道の一種。目の前にある香炉の香りをただ嗅げばいい、というわけではなく、きちんとした作法が存在します。それは、左手で香炉を持ち、右手は筒のようにして香炉を覆い、隙間に鼻を近づけゆっくりと息を吸い込む、というもの。聞香処では、初めて聞香を体験する方に向けた説明もしてくださいますので、ビギナーでも安心して臨めます。

 

聞香処3
メニュー表はレジの手前にはり出されている

 

聞香処4
商品名:「沈香(煎茶・お菓子付)」1080円(税込)

 

 

香りのリラックス効果で心と身体に癒しをプレゼント

香り立つ空気を、深呼吸するように一息。香木独特の落ち着いた深みある香りが、肺の中を満たしていくのがわかります。何度か香りを聞いていると、アロマセラピーによって自然と穏やかな心持ちに。このリラックス効果を求め、リピーターが多数訪れるというのもうなずけます。

10分ほど聞香を楽しんだあとは、セットのお茶とお菓子の時間です。お茶の老舗「一保堂」の煎茶と、ミシュランにも選ばれた名フレンチ店「MOTOI」のマカロンを使用している、なんとも贅沢なひと品。あたたかいお茶とほどよい甘さのスイーツが、聞香で緩んだ身体にしみじみと染みていきます。素敵な香りがプレゼントしてくれる至福のひととき。心身ともに癒されたい方は、ぜひ。

 

聞香処5
使用後の香木は持ち帰ることができる

 

聞香処6
煎茶とお菓子のセットはお茶メニューとして聞香体験なしで注文することも可能
聞香処(MONKOUDOKORO)
店名 聞香処(MONKOUDOKORO)
住所 京都市中京区寺町通二条下ル妙満寺前町464
電話番号 075-254-7222
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この記事を書いた人

真下洛
京都観光ライター。趣味は神社仏閣の参拝、甘味処巡り、おみくじを引くこと。