西陣織で有名な西陣地区。人気のパン屋や京都らしいこだわり喫茶など、気になるお店の多いエリアです。そんな場所に、鉄板ランチの「鳥岩楼」もあります。
リーズナブルな親子丼ランチ
京都の人は鶏肉を好み、「かしわ」と呼んで、水炊きやすき焼きにしていただきます。西陣でかしわ料理といえば、水炊きの老舗「鳥岩楼」さんです。祇園で創業し、昭和20年に現在ある場所に移ったという由緒正しき老舗のかしわが、なんと一杯900円の親子丼として楽しめてしまいます。お客さんが並んでいることも少なくない人気の親子丼ランチ。お昼のメニューは親子丼のみです。





坪庭を見下ろすことのできる窓側の席に座りました。低めのテーブルを囲んで修学旅行生や海外からの観光客と相席に、なんてこともしばしば。
築100年以上の京町家。趣ある和の設えはさすが、見事です。
親子丼の美味しさの理由

関東の方には馴染みがないかもしれませんが、定番の山椒もふりかけてあります。鼻に抜ける山椒独特の香りで食欲が増します。半熟トロトロの卵とプリッと新鮮なかしわ。しっかりと甘さとお醤油の味の効いた汁で、ご飯はつゆだく。ウズラの生卵がのっていることで、味のバランスは絶妙。半熟卵のコクとかしわの旨味で最後まで飽きさせません。
この老舗の親子丼の美味しい理由。1つ目はかしわ水炊き専門店だけあって、朝びきの新鮮な鶏肉を使っていること。もちろん、卵も地鶏の新鮮なものを使用。さらに、井戸水の豊富な京都だからこそ! だし汁は軟水の井戸水でとっているそうです。
また、うれしいのが、鶏ガラを長時間煮込んでつくる、旨味の凝縮されたスープがついてくること。クセがなく、塩味で整えられた滋味深い一杯。こんなにリーズナブルに「かしわ」を満喫できてしまうので、何度でも並んで食べたくなってしまうはずです。