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交通安全ご利益めぐりEC

秋の行楽も無事故で帰ろう 交通安全ご利益めぐり

9月21日から30日は秋の全国交通安全週間です。行楽シーズンでお出かけの機会も増えるこの時期は、交通事故も増えがち。無事に帰れるように、交通安全のご利益めぐりをしてみませんか。

狸谷のお不動さんで交通安全祈願

一乗寺にある狸谷山不動院は、真言宗の修験のお寺。がん封じでも有名ですが、交通安全祈願でも広く知られています。車の後部に貼られた、追突防止祈願のステッカーを見かけたことのある人も多いのでは。関西一円から参拝者が訪れ、年間1万台近くの自動車祈祷が行われるそうです。

狸谷山不動院1
山裾に交通安全自動車祈祷殿があり、さらに250段の階段を上ると本殿がある。懸崖造りの本殿の柱には、病気平癒祈願の願掛札が無数に括り付けられている。
狸谷山不動院2
参道の階段にあるお迎え大師像。全国を行脚した弘法大師にあやかり、足腰の健康を願う健脚わらじを奉納する。
往来を見守り続ける交通安全のお地蔵さま

京都駅から東に歩いてすぐ、猿寺の名称で親しまれる正行院の門前に、輪型地蔵と呼ばれるお地蔵さまが祀られています。村人がお告げに従い、近くを通る竹田街道の車石を掘り起こしたところ、土の中から現れたという伝説を持つお地蔵さまです。街道口に安置されていましたが、後に現在地に移されました。

輪型地蔵
車石とは、道で車輪がぬかるみにはまらないように敷かれた凹型の石のこと。輪型は車石にある車輪用の溝。牛馬車の往来を助けるために敷かれた石であることから、交通安全の信仰を集めるようになった。
無事に帰って来てほしいなら西院の還来さんへお願い

西院春日神社の境内に鎮座する、わらじがたくさん奉納されたお社。このお社は還来神社と書いて、「もどろきじんじゃ」と読みます。物事が元の形に「還って来る」ことから健康快復、道中安全のご利益がある神社で、遠方へ旅行や出張する人たちが無事の帰還を願って参拝します。

西院還来神社
還来神社には淳和天皇皇后正子内親王、藤原旅子、橘嘉智子が祀られている。貞観16年(874)に淳和院が火災となった折、火難を避け正子内親王は院を逃れたが、その後、無事に還御し「無事還り来るは神の加護である」と言ったという。
ほかにもあれこれ、交通安全

交通安全祈願の神社は他にも数多くありますが、こんな神社はいかがでしょう。まずは、その名もずばり交通神社。交通安全に特化した神社です。また、東海道の粟田口に鎮座する粟田神社は厄除け、道中安全の神様。東海道の旅人たちを見守り続けた神社です。いずれもご利益がありそうですね。

交通神社
節分の懸想文売りで有名な須賀神社から分祀された交通神社。交通関係の仕事をしている人からの信仰も篤い。
粟田神社
粟田口は、京都の東の玄関口。ここから旅立つ人々が道中の安全を祈願したことから、旅の神様として信仰されるようになった。

基本情報

  • 寺社名
    狸谷山不動院
    住所
    京都市左京区一乗寺松原町6
    電話番号
    075-722-0025
    URL
    http://www.tanukidani.com
  • 寺社名
    輪型地蔵
    住所
    京都市下京区東洞院通塩小路下ル
  • 寺社名
    西院還来神社
    住所
    京都市右京区西院春日町61西院春日神社内
    電話番号
    075-312-0474
    URL
    http://www.kasuga.or.jp
  • 寺社名
    交通神社
    住所
    京都市左京区聖護院円頓美町1
    電話番号
    075-771-1178
  • 寺社名
    粟田神社
    住所
    京都市東山区粟田口鍛冶町1
    電話番号
    075-551-3154
    URL
    http://www.awatajinja.jp

この記事を書いた人

にっしー
音楽と文学をこよなく愛する関西人。母なる琵琶湖のほとりで生まれ育ち、京都に移り住んで十数年。バス停で困っている修学旅行生に道案内をするのが趣味。