亀岡市千歳町の7か寺を巡拝する丹波七福神めぐりは、半日あればお参りできることから、日本一の早回り七福神と呼ばれています。のどかな景色を眺めながら、七福神めぐりを楽しんでみませんか。
亀岡の山すそを歩く丹波七福神めぐり
丹波七福神めぐりは、亀岡市千歳町の牛松山の山麓に建つ7か寺を巡拝するコース。5kmほどの道のりで、日本一早く回れる七福神めぐりと呼ばれています。のどかな田園風景や、桜名所の七谷川、亀岡盆地を見渡す高台など、景色の美しいハイキングコースとしても人気です。
神応寺の毘沙門天、養仙寺の布袋尊
丹波七福神めぐりの1番札所は、毘沙門天を祀る神応寺。毘沙門天は戦いの神様で、勝負運や財産、幸福を授けてくれるそうです。神応寺は花の寺とも呼ばれていて、境内には四季の花に彩られる石仏庭園があります。布袋尊を祀る2番札所の養仙寺は、寛政年間(1460~1466)創建のお寺。600体余りの布袋像が、国内外から奉納されています。
蔵宝寺の大黒天、金光寺の弁財天
3番札所は、福徳をもたらす大黒天を祀る蔵宝寺。蔵宝寺は古くは真言宗の寺院でしたが、江戸時代初期に禅宗寺院として再建され、妙心寺の末寺になりました。境内の薬師堂に薬師如来、地蔵菩薩、大黒天が安置され、安産と火除けの霊像として信仰されています。4番札所の金光寺は、江戸初期創建の、知恩院の末寺。財福と音楽、芸能の女神・弁財天が祀られています。
耕雲寺の恵比寿天、極楽寺の寿老人
5番札所の恵比寿天が祀られるのは耕雲寺。開創は1620年頃とされていますが、詳細は不明です。恵比寿天は厄除け、攘災(じょうさい)、富貴如意のご利益があり、耕雲寺ではご縁日の1月15日に法要が行われます。6番札所の極楽寺には、不老長寿の寿老人が祀られています。極楽寺の十一面観音菩薩像は平安末期の作とされ、元は近隣の出雲大神宮に祀られていたもの。雨乞いの神事に使われていたと伝わります。
東光寺の福禄寿
智証大師円珍が開創と伝わる東光寺には、福徳長寿をもたらす福禄寿が祀られています。東光寺で、丹波七福神めぐりは満願です。丹波七福神めぐりでは、特製色紙に御朱印を集めて回ることもできますが、より気軽にチャレンジするならスタンプラリーがおすすめ。観光案内書や現地で台紙を手に入れ、各寺院に置かれたかわいらしいスタンプを押します。巡礼でご利益をいただき、ハイキングで健康を手に入れる丹波七福神めぐりに出かけてみませんか。