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貴船・鞍馬ハイキングEC

人気のパワースポットを巡る貴船・鞍馬ハイキング

京都の奥座敷と呼ばれる貴船、鞍馬エリアは、京都屈指のパワースポット。新緑に覆われたコースをたどれば、山を満たす気に包まれて、身も心もリフレッシュすること請け合いです。

貴船から鞍馬へ、ハイキングに出発

鞍馬山ハイキングは、鞍馬から貴船へ抜けるのが一般的。これは、鞍馬寺魔王殿から貴船までの道が、非常に険しいためです。しかし、下りは上りよりも足にかかる負担が大きいため、急勾配の道を下るのも意外に大変。鞍馬から貴船へ抜ける方が楽とは一概に言えないのです。

貴船から鞍馬へ1
貴船川沿いにある鞍馬寺西門から入ってすぐの急坂。雨上がりはぬかるんで滑りやすいため、下る場合は特に注意して歩きたい。
貴船から鞍馬へ2
叡電貴船口から貴船神社まで、歩くと30分ほどかかる。バスなら5分程度。電車の到着に合わせてバスが来るため、貴船スタートにするとバスの待ち時間がないのもメリット。
龍神様がおわす貴船はマイナスイオンたっぷり

貴船神社の参道を歩くと、貴船川のせせらぎが耳に心地よく響きます。「きふね」は万物の気が生ずる根源である「気生根」と言われ、古来、運気発祥の地として信仰を集めてきました。川と山からあふれるマイナスイオンを全身に浴びて、エネルギーをチャージしましょう。

貴船神社1
水を司る竜神が祀られる本宮。新緑の季節には期間限定で青もみじの絵馬(500円)が授与される。
貴船神社2
中宮とも呼ばれる結社は、縁結びのパワースポットとして大人気。和泉式部も訪れたという、霊験あらたかな恋の宮だ。
貴船神社3
奥宮の社殿の下には、日本三大龍穴の一つに数えられる龍穴があるという。龍穴とは龍神の住む穴で、地中の気が集まる地であるとされる。
牛若丸が駆け巡った鞍馬の山を歩く

貴船川にかかる橋を渡り、いざ鞍馬へ。最初は急勾配の上り坂が続きます。奥の院魔王殿に着けば、急坂はおしまい。僧正ガ谷や背比べ石、息継ぎの水など、参道に沿って牛若丸にまつわるスポットを巡ります。植生や地質についての案内板もあり、歴史と科学を感じることができます。

鞍馬の山1
牛若丸が天狗に武芸を習ったとされる僧正ガ谷には、不動堂と義経堂がある。初夏には蛙の鳴き声が響き渡り、なかなか風情がある。
鞍馬の山2
奥の院参道で有名なのは、この木の根道。一帯の砂岩がマグマの貫入によって硬化し、木の根が地下にもぐることができず地表を這うように伸びている。ここでも牛若丸が修行したとされる。
宇宙からエネルギーが降り注ぐ金剛床

鞍馬寺金堂前では、空を仰ぐ人をよく見かけます。金剛床と呼ばれるこの場所は、宇宙と人間を一体化する修行の場。深山の気を吸い込み、宇宙のエネルギーを浴びて帰りましょう。枕草子に出てくる九十九折りの参道や火祭りで知られる由岐神社など、帰り道も見所満載です。

鞍馬寺1
金剛床はパワースポットとして大人気で、休日には順番待ちの行列ができることも。金堂の秘仏は60年に一度、丙寅の年に開扉される。
鞍馬寺2
清少納言が枕草子で「近うて遠きもの」と記した、九十九折りの参道。この参道を歩かず、ケーブルカーを利用すれば山門横に出る。(5月20日より運転再開)
由岐神社
由岐神社の拝殿は中央に通路がある珍しい形で、割拝殿と呼ばれる。由岐神社からさらに歩き鞍馬寺の山門(仁王門)を出ると、駅はもうすぐ。電車は始発の鞍馬駅で満員になることもあるので、鞍馬駅をゴールにするとゆっくり座って帰れる。

基本情報

この記事を書いた人

にっしー
音楽と文学をこよなく愛する関西人。母なる琵琶湖のほとりで生まれ育ち、京都に移り住んで十数年。バス停で困っている修学旅行生に道案内をするのが趣味。