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亀岡祭EC

絢爛豪華な山鉾が秋を彩る亀岡祭

懸装品に彩られた山鉾が、華やかなお囃子の中、城下町を巡行する亀岡祭。鍬山神社の秋季大祭で、亀岡最大の秋祭りと言われます。今年も秋晴れの中、11基の山鉾が街を練り歩きました。

提灯とあんどんが城下町を彩る宵々宮と宵宮

亀山城の城下町を山鉾が巡行する亀岡祭は、口丹波(くちたんば)の祇園祭とも言われ、10月1日の吉符入りから1カ月にわたって行われます。中でもハイライトは、23、24日の宵々宮、宵宮と、25日の巡行。宵々宮と宵宮の夕暮れ時、軒下に提灯の下がる城下町の路上にあんどんが並べられ、幻想的な雰囲気の中、お囃子が演奏されます。

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あんどんは、各町内でデザインが違う。それぞれに意匠を凝らしたあんどんを見て歩くのも楽しい。
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11基の山鉾は、能楽から題材を取ったものや、神様を祀るものがあり、それぞれのお囃子を伝承している。
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宵々宮から巡行当日にかけて、山鉾町で城下町フェスティバルが開催され、ダンスの披露や音楽のライブ、特産品の販売など様々なイベントが催される。
屏風祭や街角ギャラリーも見逃せない

亀岡祭の楽しみ方で、屏風祭や街角ギャラリーは外せません。城下町フェスティバルの期間中は、民家の玄関や軒先で美しい屏風や着物、手作りの飾りなどが展示されます。亀岡駅の観光協会や街角の案内所で配られる、イベントがまとめられたリーフレットをもらい、お囃子に耳を傾けながら、マップ片手に城下町を散策しましょう。

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キーヤンこと木村英輝さんのうさぎ屏風。広い倉庫に展示されている。
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城下町らしく、甲冑が展示される。
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色鮮やかな吊るし飾りや、細やかな手仕事の作品も展示される。亀岡祭では、素朴だがぬくもりのある展示が楽しめる。
秋晴れの城下町を練り歩く山鉾巡行

祭のハイライトは、何といっても絢爛豪華な御神輿と山鉾の巡行。中でも見所は、各町内の代表によるくじ改め。独特の所作でくじを差し出すと、観衆から拍手が沸き上がります。風情ある建物が残る路地を、大きな山鉾がゆっくりと進んでいくさまは圧巻。間近で美しい懸装品が見られるとあって、狭い路地に人が詰めかけ賑わいます。亀岡祭が終わると、いよいよ秋も終盤です。

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各山鉾はいったん呉服町に集結し、くじ取り式で決まった順番に従い巡行する。集結時には山鉾どうしが向かい合う、珍しい姿も見られる。
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くじ改めの所作は、八坂神社の祇園祭と同じ。京都の影響を大きく受けてきたことがうかがわれる。
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亀岡祭の懸装品は、イギリスやインドの織物、西陣織といった、貴重な品々が使われている。祇園祭に匹敵する、動く美術館との呼び声も高い。

基本情報

  • イベント名
    亀岡祭
    住所
    京都府亀岡市旅籠町(くじ改め所)
    電話番号
    0771-22-0691(JR亀岡駅観光案内所)
    URL
    http://www.k-yamahoko.com/

この記事を書いた人

にっしー
音楽と文学をこよなく愛する関西人。母なる琵琶湖のほとりで生まれ育ち、京都に移り住んで十数年。バス停で困っている修学旅行生に道案内をするのが趣味。