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五里五里の里で楽しむ町歩きEC

五里五里の里で楽しむ町歩き

京都から五里、奈良から五里の距離に位置する城陽市。五里五里の里と呼ばれ、街道筋には古い町並みの面影が残っています。かつて宿場町として栄えた長池で、町歩きを楽しみましょう。

五里五里の里を歩く

京都府の南部、京都市と奈良市のちょうど中間辺りに位置する城陽市。縄文時代の遺跡や古墳などの史跡が多くあり、古くから開けた地域であったことを示しています。自然の恵みが豊かで、抹茶の原料であるてん茶やイチジク、青谷の梅、寺田イモと呼ばれるサツマイモなどの名産も多数。歴史と自然が堪能できる町です。

大和街道道標(五里五里の里)
国道24号から旧街道に入ってすぐの所に建つ、大和街道の道標。北は京都街道、南は奈良街道と記されている。
大蓮寺(五里五里の里)
元和2年(1616)に再興されたという大蓮寺。境内には、琉球芋(サツマイモ)の栽培方法を広めた嶋利兵衛とその妻を祀る碑が建つ。
宿場町の面影が残る長池

城陽市長池は、かつては本陣が置かれ、旅籠や茶店が軒を連ねる賑やかな宿場町でした。豊臣秀吉が京都の五条橋から奈良にかけて整備した大和街道の中間地点に当たり、多くの旅人がここで疲れを癒やしました。明治半ばに鉄道が整備されてからは、宿場町としての役割が薄れ、賑やかさも減ったようです。しかし、往時を偲ばせる趣ある建物が宿場町としての歴史を語っています。

大和街道沿い(五里五里の里)
大和街道沿いは、かつての宿場町の風情がところどころに残っている。
松屋(五里五里の里)
宿場町の旅籠であった「松屋」。現在は和菓子店として営業している。松屋に伝わる旅籠関係の貴重な資料は、京都府の登録有形文化財。
旧長池郵便局(五里五里の里)
明治37年に建てられた旧長池郵便局では、瓦に刻まれている「〒」に注目。
花の小径を歩く

穏やかな気候と豊かな地下水に恵まれている城陽市は、花卉(かき)栽培が盛ん。特に観音堂と呼ばれる地域には、様々な花を栽培する畑が広がっています。ぜひ訪れたいのが、一面の花畑の間を歩く「花の小径」。初夏にはカラーやカキツバタ、ハナショウブ、夏にはハスなどの季節の花が楽しめます。庭園とはひと味違う花畑の風景を堪能しましょう。

花の小径1(五里五里の里)
花の小径と書かれた小さな立て札があるので、案内にしたがって歩く。
花の小径2(五里五里の里)
京阪神随一の生産高を誇るハナショウブは、城陽市の花にも指定されている。

基本情報

  • 施設名
    大和街道道標
    住所
    京都府城陽市長池北清水
  • 寺社名
    大蓮寺
    住所
    京都府城陽市長池北清水115
  • 店名
    松屋
    住所
    京都府城陽市長池北清水27
    電話番号
    0774-52-0031
    URL
    http://kyoto-matsuya.co.jp
  • 施設名
    旧長池郵便局
    住所
    京都府城陽市長池北清水20
  • 施設名
    花の小径(城陽市水気耕栽培センター周辺)
    住所
    京都府城陽市長池観音堂甲田71

この記事を書いた人

にっしー
音楽と文学をこよなく愛する関西人。母なる琵琶湖のほとりで生まれ育ち、京都に移り住んで十数年。バス停で困っている修学旅行生に道案内をするのが趣味。