京都から五里、奈良から五里の距離に位置する城陽市。五里五里の里と呼ばれ、街道筋には古い町並みの面影が残っています。かつて宿場町として栄えた長池で、町歩きを楽しみましょう。
五里五里の里を歩く
京都府の南部、京都市と奈良市のちょうど中間辺りに位置する城陽市。縄文時代の遺跡や古墳などの史跡が多くあり、古くから開けた地域であったことを示しています。自然の恵みが豊かで、抹茶の原料であるてん茶やイチジク、青谷の梅、寺田イモと呼ばれるサツマイモなどの名産も多数。歴史と自然が堪能できる町です。


宿場町の面影が残る長池
城陽市長池は、かつては本陣が置かれ、旅籠や茶店が軒を連ねる賑やかな宿場町でした。豊臣秀吉が京都の五条橋から奈良にかけて整備した大和街道の中間地点に当たり、多くの旅人がここで疲れを癒やしました。明治半ばに鉄道が整備されてからは、宿場町としての役割が薄れ、賑やかさも減ったようです。しかし、往時を偲ばせる趣ある建物が宿場町としての歴史を語っています。



花の小径を歩く
穏やかな気候と豊かな地下水に恵まれている城陽市は、花卉(かき)栽培が盛ん。特に観音堂と呼ばれる地域には、様々な花を栽培する畑が広がっています。ぜひ訪れたいのが、一面の花畑の間を歩く「花の小径」。初夏にはカラーやカキツバタ、ハナショウブ、夏にはハスなどの季節の花が楽しめます。庭園とはひと味違う花畑の風景を堪能しましょう。

