京都市の北東部を走る叡山電車は、出町柳を起点に八瀬方面、鞍馬方面の2路線があります。それぞれの路線を走る観光用車両に乗り込み、この時期ならではの新緑を愛でる旅に出ましょう。
観光列車「きらら」と「ひえい」
叡電には、2種類の観光用車両が走っています。ひとつは、平成9年にデビューした「きらら」。展望を重視した車両で、天井付近まで広がる大きな窓が特徴です。もうひとつは、平成30年3月にデビューしたばかりの「ひえい」。随所に使われた楕円のモチーフが印象的な車両で、神秘的な雰囲気や時空を超えたダイナミズムといったイメージを表現しているそうです。
「ひえい」で八瀬比叡山口へ
出町柳駅から「ひえい」に乗って約14分で、八瀬比叡山口駅に到着。文字どおり比叡山の登山口で、ケーブルカーの駅もある、緑豊かなスポットです。駅を出るとすぐ、新緑に包まれる高野川が目に飛び込んできます。光を浴びて輝く若葉と、涼しげな川のせせらぎは癒やし効果抜群。ケーブル八瀬駅の横に整備されているもみじの小径は、森林浴にぴったりです。
貴船散策へは「きらら」で
八瀬から鞍馬・貴船方面へ向かうには、宝ヶ池で乗り換え。ここから「きらら」に乗ります。青もみじのトンネルを抜け、貴船口駅に着いたら、貴船川に沿って歩いてみましょう。天を覆うような青葉や、きらきら輝く木漏れ日が幻想的です。街中から少し足を伸ばしただけで行ける、自然豊かな別天地。日常の忙しさを忘れて、のんびり歩きながら新緑を楽しんでみませんか。