梅雨や台風の大雨、夏の渇水などに立ち向かうべく人間が造りあげた構造物・ダム。保津川の洪水を防ぐ重要な役割を担った南丹市の日吉ダムを訪れ、ダムの魅力にせまってみましょう。
20周年を迎えた日吉ダム
京都と滋賀の府県境近く、京都市左京区の佐々里峠付近を水源とし、丹波高原を経て亀岡盆地から京都市内へ流れる桂川。川が大きく流れの向きを変える南丹市に、日吉ダムがあります。桂川は保津峡で川幅が狭まるため、その上流域である亀岡盆地がたびたび浸水被害に見舞われてきました。桂川の洪水、渇水を解決すべく、昭和36年に日吉ダム(当初は宮村ダム)計画がスタート。37年の歳月を経て、平成9年にダムが完成。翌年に管理が開始され、今年(2018年)で20周年を迎えました。
学習施設でダムを知ろう
日本で初めて、ダムの堤体内部を見学する施設を設けた日吉ダム。堤体内に作られた、高さ・廊下の幅とも7メートルの広々としたインフォギャラリーでは、3つのテーマゾーンでダムの歴史や働きを紹介。洪水時にダムの水を放流するためのゲートも見学でき、圧巻の大きさを目の当たりにすることができます。また、近くにあるビジターセンターでも、水の恵みやダムの働きを学べます。
ダム見学後のお楽しみ
ダム見学のお楽しみとして巷で話題なのが、「ダムカレー」と「ダムカード」。日吉ダムでは、スプリングスひよしで「日吉ダム」と「世木ダム」の、2種類のダムカレーを食べることができます。それぞれのダムカレーには、オリジナルのダムカードが付いているので、インフォギャラリーで配布されるダムカードと合わせて3枚のダムカードが入手可能。ダム訪問の記念に手に入れましょう。