平安京から見て、天門とも呼ぶ乾(北西)の方角にある北野天満宮は、天のエネルギーが満ちる場所とされてきました。三辰信仰の聖地とも呼ばれる北野天満宮で、七夕祭が開催されました。
笹で飾り付けられた境内
平安京の天門(乾=北西)を守護する北野天満宮は、三辰(日・月・星)信仰の聖地ともいわれ、天からのエネルギーが満ちる場所と考えられてきました。北野天満宮では旧暦の七夕に合わせ、8月4日から16日まで七夕祭が行われます。夕暮れからは風に揺れる笹がライトアップされ、境内は幻想的な雰囲気。天からのエネルギーが降り注ぐ地で、星に願いを託しましょう。



幽玄の世界が広がる足つけ神事
古くは、北野天満宮では夏越の大祓神事として、御手洗祭と、川で足を清める足つけ神事が行われていたそうです。ながらく途絶えていましたが、平成28年に境内に御手洗川を整備し、足つけ神事を再興しました。かつては御手洗祭に先がけて本殿内陣を清め宝物の虫干しをしたことから、本殿石の間の通り抜け神事も行われ、虫干しをする御神宝や御装束を拝観できます。


七夕祭期間中はさまざまな催しが行われる
七夕祭りの期間中は、この時だけのお楽しみが多数あります。2018年、紅梅殿では、写真家・遠藤湖舟の作品展「星河悠久」を開催。上七軒の起源となった七軒茶屋でみたらし団子が名物だったことから、期間限定で北野御手洗団子茶屋も登場。赤ちゃんの泣き相撲や、子どもたちによる五色百人一首の大会に将棋大会、学力向上を願う学業大祭など、学問の神様らしい行事の数々が行われます。期間限定の御朱印やお守りも授与されます。


商品名:「御手洗団子(冷茶付き)」500円

商品名:「七夕祭限定御朱印」300円