黄金色の稲田が広がるのどかな町に、彼岸花のレッドカーペットが出現。亀岡市曽我部町で、彼岸花が見頃を迎えました。秋の一時にだけ現れる真紅の花畑。カメラ片手に歩いてみませんか。
彼岸花が群生する穴太寺周辺
秋のお彼岸の頃、ほんの1、2週間ほど咲く彼岸花。亀岡市曽我部町の穴太寺(あなおじ)周辺では、田んぼの畦に沿って群生する真紅の彼岸花が見られます。黄金色に色付いた稲穂の揺れる田んぼを縁取る彼岸花は、さながらレッドカーペットのよう。秋のほんの一時だけ見られる劇場に出かけてみましょう。


さまざまな異名を持つ彼岸花
彼岸花は曼珠沙華(まんじゅしゃげ)のほか、灯籠花や狐花、幽霊花や死人花など、さまざまな異名を持っています。彼岸花は有毒植物で、昔は墓地を荒らすモグラを避けるために、墓地周辺に植えられたそう。不吉な名前は、このことから付いたといわれます。また、土の中から茎が伸びて花が咲き、花が枯れてから葉が出ることから、葉と花を同時に見ないという意味の「葉見ず花見ず」という呼び名もあるそうです。


日本の原風景をカメラに収めよう
広がる田畑に、趣のある日本家屋が点在する穴太の里は、日本の原風景という表現がぴったり。のどかな田園風景は、見ているだけで心が穏やかになります。素朴な野仏や、刈り取った稲わらを干す束に、彩りを加える彼岸花。昔から変わらないのどかな風景を、カメラで切り取ってみましょう。素敵な1枚をカメラに収めに、彼岸花の咲く穴太の里を歩いてみませんか。

