見どころ

大原野で原種のフジバカマを観賞する

2018-09-28

秋の七草の一つに数えられるフジバカマ。古今和歌集や源氏物語にも登場する、古くから愛されてきた花です。貴重な原種のフジバカマが咲き乱れる、大原野のフジバカマ園を訪れてみましょう。

復活した希少な花

フジバカマは中国原産のキク科の花で、秋の七草の一つに数えられています。香水蘭の別名もあり、香り高いことから貴族たちが匂い袋にして身に付けたといわれています。かつて京都に自生していたフジバカマは絶滅したと考えられていましたが、1998年に西京区大原野で原種の株が発見・保全されて、復活を遂げました。

 

大原野のフジバカマ1
大原野の休耕田を利用したフジバカマ園で、1000株ものフジバカマが育てられている。

 

大原野のフジバカマ2
フジバカマ園では、オミナエシやハギなど秋の七草に数えられる花も咲き、秋の野に可憐な彩りを添える。

 

 

大原野の山間に広がるフジバカマの花畑

大原野の山の中、善峯寺のほど近くに、フジバカマの花畑が広がります。地元の方たちが大切に育てているもので、花の時期には鑑賞することができます。例年9月の秋分の日ごろには「大原野フジバカマ祭」が開催され、フジバカマを入れたお守りやフジバカマの匂い袋、大原野産の酒米を使用した日本酒「藤袴」などが販売されます。

 

大原野 フジバカマ祭
2018年は9月22日から25日にかけて、フジバカマ祭が開催された。さまざまな大原野の特産品が販売された。

 

大原野 神仏おまもり
大原野の金蔵寺、三鈷寺、大原野神社の三社寺による祈祷を行ったお守り。フジバカマの匂い袋になっていて、ほんのりと桜の葉のような香りがする。
商品名:「大原野 神仏おまもり」800円

 

 

花に集まる虫を観察しよう

香り高いフジバカマには、多くの虫が集まってきます。運が良ければ、約2000kmの距離を渡るという珍しい蝶、アサギマダラの姿も。フジバカマが満開になる9月末から10月上旬にかけては、アサギマダラが飛来する確率も上がるそうです。フジバカマのほかにもさまざまな山野草が植えられているので、それぞれの花に集まる虫を観察してみましょう。

 

大原野のフジバカマとハナアブ
フジバカマの蜜を吸うハナアブ。花に集まる虫は被写体としても人気で、カメラ愛好家も多く訪れる。

 

大原野のアザミとツマグロヒョウモン
アザミの蜜を吸うツマグロヒョウモン。筆者に運がなく、撮影日にはアサギマダラはいなかった。

 

大原野のオミナエシとオオセイボウ
オミナエシに集まるというオオセイボウ。漢字で書くと大青蜂で、キラキラと青緑に輝く体が美しい。
大原野フジバカマ園
施設名 大原野フジバカマ園
住所 京都市西京区大原野小塩町フジバカマ園
電話番号
URL https://www.oharano.org/

この記事を書いた人

にっしー
音楽と文学をこよなく愛する関西人。母なる琵琶湖のほとりで生まれ育ち、京都に移り住んで十数年。バス停で困っている修学旅行生に道案内をするのが趣味。