見どころ

旅人気分で向日市の西国街道を歩く

2018-11-09

西国街道は、京都の東寺口から長岡京や大山崎を経て、大阪の摂津から西国へ到る古い街道。街道筋には古い町並みが残り、往時の風景を留めています。向日市内の西国街道を歩いてみましょう。

旅人を見守った常夜灯と道しるべ

西国街道の歴史は古く、平安京と長岡京を結んでいることから、平安京成立の頃が起源と考えられています。街道沿いには、昔の旅人たちが目印にしたであろう常夜灯や、道しるべが今も点在。往来を見守り続けています。かつての旅人が歩いた道筋をたどり、街道の歴史に思いを馳せてみましょう。

 

築榊講(つきさかこう)の常夜灯
阪急東向日駅からすぐの、築榊講(つきさかこう)の常夜灯。天保13年(1842)に建立された石灯籠で、向日市内に現存するものの中では最大。左側が西国街道。

 

五辻の常夜灯
向日町南山に建つ五辻の常夜灯。慶応元年(1865)に建立された石灯籠で、昭和初期に道路拡張工事で移設。平成24年に再び五辻に戻された。

 

寺戸町梅ノ木の道標
寺戸町梅ノ木の道しるべ。大原野神社、淳和天皇陵と桓武天皇皇后陵、灰方地蔵と岩蔵観世音、宝菩提院観世音への道しるべ4基が建つ。

 

 

街道筋に残る古い街並み

向日市内の西国街道は、街道の情緒を残す景観を活かし、平成4年に石畳で舗装した散策路として整備されました。昔ながらの佇まいの建物も点在し、街道に風情を添えています。上植野町下川原の一帯は、向日市の名産である竹をイメージした灯りが設置され、石畳とマッチして街道の情緒にあふれています。

 

須田家住宅
愛宕道(物集女〈もずめ〉街道)と西国街道の分岐に建つ須田家住宅。明治30年代まで醤油を製造販売していた旧家で、元和2年(1616)の古文書にも記載されている。

 

中小路家住宅
江戸初期から続く旧家の中小路家の住宅。邸内でコンサートや、茶道やパソコン等の教室など、さまざまな催しが行われるほか、喫茶室も併設されている。

 

上植野町下川原
中小路家住宅のある上植野町下川原一帯は、向日市の西国街道の中でもとりわけ風情のある道。絶好の撮影スポットだ。

 

 

日本初の有料橋

下川原の町並みを抜けると、小畑川に出ます。この小畑川は暴れ川で、昔から洪水が多く、橋が何度も流されたそう。掛け替えの費用に充てるために、通行人から一文ずつ徴収したことから、一文橋と呼ばれるようになったとされています。橋の通行に費用を徴収したのはこの橋が起こりで、日本初の有料橋だという説も。一文橋を渡ると長岡京市に入ります。

 

一文橋
一文銭のオブジェが置かれる一文橋。小畑川は西京区の老ノ坂から大原野を流れ、大山崎で桂川に合流する。
築榊講常夜灯
施設名 築榊講常夜灯
住所 京都府向日市寺戸町初田
電話番号
URL

五辻の常夜灯
施設名 五辻の常夜灯
住所 京都府向日市向日町南山
電話番号
URL

寺戸町梅ノ木の道標
施設名 寺戸町梅ノ木の道標
住所 京都府向日市寺戸町梅ノ木
電話番号
URL

須田家住宅(非公開)
施設名 須田家住宅(非公開)
住所 京都府向日市寺戸町西ノ段
電話番号
URL

中小路家住宅
施設名 中小路家住宅
住所 京都府向日市上植野町下川原48
電話番号 075-921-2657
URL http://www.eonet.ne.jp/~nakakoji/

一文橋
施設名 一文橋
住所 京都府向日市上植野町吉備寺
電話番号
URL

この記事を書いた人

にっしー
音楽と文学をこよなく愛する関西人。母なる琵琶湖のほとりで生まれ育ち、京都に移り住んで十数年。バス停で困っている修学旅行生に道案内をするのが趣味。