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Castella do Paulo(カステラ ド パウロ)4

Castella do Paulo(カステラ ド パウロ)でポルトガルの食文化を体験

北野天満宮一の鳥居の東側に、ポルトガル菓子のお店があります。日本のカステラの原型・パォンデローをはじめ、焼き菓子や料理、ワインなど、ポルトガルの食文化を体験できる人気のお店です。

ポルトガル人店主が紹介する祖国のカステラ

北野天満宮横にあるCastella do Pauloは、ポルトガル菓子のお店。重厚な造りの蔵をリノベーションした店に入ると、ポルトガル菓子の並んだショーケースが目に飛び込んできます。このお店は、長崎の老舗で修業したポルトガル人店主が、祖国で日本のカステラを紹介するお店を開いたのが始まり。ポルトガルで日本のカステラが喜ばれたことから、今度は日本にポルトガルのお菓子を紹介しようと、京都に店を構えたそう。素朴で味わい深いお菓子が並ぶ、地域の人々や観光客に愛されているお店です。

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蔵の白い壁が目を引くCastella do Pauloの外観。
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ショーケースにはさまざまなポルトガル菓子が並ぶ。

カステラの原型パォンデロー

16世紀にポルトガル人宣教師が伝えたパォンデローが、日本のカステラの原型。Castella do Pauloでは、ポルトガルの3つの地域で作られるパォンデローを販売しています。ミーニョ地方のパォンデローは、日本のカステラに比べて卵の風味がより感じられ、弾力があるのが特徴。素朴な甘さにどこか懐かしさを感じます。ベイラリトラル地方のパォンデローは、とろりとした半熟で、濃厚な甘さ。かすかなシナモンの香りが食欲をそそります。エストレマドゥーラ・リバテージョ地方のパォンデローは、シュワっとした軽い食感で、隠し味のお塩が甘さを引き立てます。それぞれ個性的なパォンデローを食べ比べてみましょう。

Castella do Paulo(カステラ ド パウロ)3
ミーニョ地方のパォンデローは、ホールと4分の1サイズがある。顔が描かれたビスケットの「ウンガロ」は、生地につぶしたゆで卵の黄身を練りこんでいる。商品名:「パォンデロー・ミーニョ4分の1」550円、「パォンデローオリーブ入り」580円、「ウンガロ1枚入り」125円

2階のカフェでポルトガルの食文化を満喫

Castella do Pauloの2階はカフェになっていて、ポルトガルのパォンデローや料理、ワインやコーヒーをいただくことができます。カフェを訪れたら、ぜひ「食文化比較プレート」にチャレンジしてみましょう。長崎風のパウロのカステラと、ミーニョ地方、ベイラリトラル地方、エストレマドゥーラ・リバテージョ地方の3種のパォンデローが1皿に盛られていて、食べ比べを楽しめます。他にもポルトガルでは一般的な豚肉サンドのランチプレートや、ポルトガルのコロッケなど、ポルトガルの味覚が満喫できます。

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食文化比較プレートと一緒に注文すると、ドリンクが100円引きになる。パォンデローにはワインも合うそうなので、お店の人におすすめを聞いてみよう。
商品名:「食文化比較プレート」700円
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コーヒーの深い香りが鼻腔をくすぐるガラオン。ホットコーヒーを耐熱ガラスのコップに入れて飲むのがポルトガルスタイルだそう。
商品名:「ガラオン」540円(食文化比較プレートとセットの場合440円)
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2階のカフェスペースには、ポルトガルの食器や伝統衣装が飾られている。ポルトガルを紹介するコーナーもあり、ポルトガルに訪れた気分になれる。

基本情報

  • 店名
    Castella do Paulo
    住所
    京都市上京区御前通今小路上ル馬喰町897蔵A
    電話番号
    075-748-0505
    URL
    https://castelladopaulo.com/

この記事を書いた人

にっしー
音楽と文学をこよなく愛する関西人。母なる琵琶湖のほとりで生まれ育ち、京都に移り住んで十数年。バス停で困っている修学旅行生に道案内をするのが趣味。