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北野天満宮の「筆始祭・天満書」EC

書道の上達を願う、北野天満宮の「筆始祭・天満書」

北野天満宮は、菅原道真公をお祀りする神社。学問の神様として知られ、お正月には、たくさんの受験生が合格祈願に訪れることでも知られています。今年も多くの参拝客でにぎわう中、恒例行事の「筆始祭・天満書」が行われました。

「書の神様」とも呼ばれた菅原道真公

「北野の天神さん」の愛称で親しまれている北野天満宮は、全国に約1万2000社ある天満宮・天神社の総本社。947年に創建され、菅原道真公が御祭神として祀られました。政治家や歌人とて活躍した道真公は、優れた書家でもあり、その腕前は嵯峨天皇や小野道風と並び「三聖」と称えられるほど。毎年1月2~4日にかけて、道真公を偲び書道の上達を祈願する「筆始祭・天満書」が行われています。

北野天満宮1
参道の両側には出店が並び、楼門には今年の干支の戌を描いた大きな絵馬が飾られていた
北野天満宮2
国宝の本殿前は、参拝を待つ人の長い列
 それぞれの思いを書初めに込めて

2日の午前9時から、「筆始祭」が執り行われます。宮司らは、三光門を通り本殿へ。道真公遺愛の書道具が神前にお供えされ、書道に親しむ人々の芸事の上達を祈願して、神事は締めくくられました。

続いて午前10時になると、絵馬書所で「天満書」が始まります。天満書とは神前で書初めを行うこと。参加者らは、思い思いの字を書き上げていきます。子どもからお年寄りまでたくさんの人が参加し、新年の抱負など力強い書初めが並びました。奉納された書初めは、1月下旬に境内で展示公開され、優秀作品には天満宮賞などが授けられる予定です。

北野天満宮 - 筆始祭1
三光門前では、宮司らがお祓いを行っていた
北野天満宮 - 筆始祭2
参拝者が見守る中、本殿へと向かう宮司ら
北野天満宮 - 天満書1
天満書が行われた絵馬書所前。開始前から親子連れなど多く人が並んでいた
北野天満宮 - 天満書2
「挑戦」や「大志」、「お正月」など様々な書初めが。複数の書初めを並べ、奉納する作品を選ぶ人の姿も見られた

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この記事を書いた人

risato
京都と猫が大好きなライターです。お寺巡りや美術館巡り、ハイキングやマウンテンバイクが趣味です。京都の新たな魅力と楽しみ方を求めて、市内のあちこちに出没しています。