嵐山の北西に位置する清滝エリアは、愛宕山をはじめ豊かな自然と多くの信仰の地があります。その中のひとつが『空也の滝』で、その大きさは京都で最大級と言われるほどです。
清滝からのハイキングコースや、空也の滝の魅力を紹介します。
嵐山から清滝へ
嵐山から京都バスで20分ほど、清滝トンネルを抜けるとバス停「清滝」に到着。ここから急な坂道を下ると、清滝川と渡猿橋が見えてきます。
清滝はかつて愛宕詣の宿場町として栄え、風情ある街並みと美しい自然は、松尾芭蕉や与謝野寛・晶子夫妻など名だたる文豪を魅了してきました。現在もゲンジボタルや紅葉の名所として知られ、高雄や保津峡へのハイキングの拠点にもなっています。


東海自然歩道を進み、空也の滝を目指す
渡猿橋を渡って東海自然歩道を高雄方面へ進み、月輪寺分岐点からは月輪寺方面へ、渓流に沿って山道を歩きます。分岐点までは舗装されたなだらかな道が続くため、体力にあまり自信のない方でも安心して行けるコースです。
山道をしばらく進むと鳥居と行者の道場が、さらに進むと朱色の鳥居が見えてきます。そしてゴオッという水音が聞こえたかと思うと、岩肌に囲まれぽっかりと空いた空間に、突如、空也の滝が姿を現します。




神秘的かつ雄大な空也の滝
空也の滝は、平安時代中期の僧侶である空也上人の修行の地と伝えられています。ずらりと並んだ灯籠や正面の鳥居、岩窟の不動明王などは見ものです。
滝は幾条にも分かれて流れ、鳥居の真後ろに打ちつけます。水しぶきや滝風からその勢いを感じることができます。
信仰の滝としての神秘的な雰囲気と、自然の雄大さを感じられるのが空也の滝の魅力です。

