左京区大原の三千院では、毎年夏に「万灯会」が行われています。万灯会とは、先祖の精霊を迎え入れて、世界平和や諸願成就などを祈る行事。境内は祈りを込めた多くの灯明に照らし出されます。
最澄ゆかりの寺院
三千院は、伝教大師最澄によって開かれた天台宗の寺院です。広大な境内では四季折々の風景や貴重な文化財を見ることができ、年間を通して観光客が多く訪れています。
万灯会は午後6時から始まります。境内は無料で開放され、赤しそジュースのふるまいも。西方門から先には見事な苔庭が広がり、苔むした「わらべ地蔵」が佇んでいます。


極楽浄土への思いを受け継ぐ万灯会
天台宗開宗1200年を記念して、2004年から行われている万灯会。境内には極楽浄土への思いを込めて約870年前に建立された「往生極楽院」があり、その祈りが現在まで受け継がれています。
午後6時頃になると点灯式が始まります。僧侶らが往生極楽院を参拝して献灯、続いて金色不動堂前で式典が執り行われます。


ロウソクに願いを込めて
金色不動堂前や観音堂前には献灯台が。参拝者はロウソクに氏名と願い事を記して献灯します。「交通安全」や「合格祈願」など、様々な願いが込められたロウソクが並びます。
今年(2019年)の万灯会は、8月12日(月)の18時から。優しい灯りに照らされた境内で、祈りを捧げてみませんか?

