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創業約500年「虎屋菓寮」で和菓子と抹茶をいただく

2016-07-14

ようかんといえば、虎屋。いわずとしれた高級和菓子店の代名詞です。今回紹介する京都御所のすぐ近くにある菓寮は、まるでハイクラスのホテルのサロンのような雰囲気。歴史の詰まった庭園を眺めながら和菓子とお抹茶がいただけます。

 

虎屋菓寮1
和洋折衷の洗練された店構え。入り口ののれんが目印。
和菓子の歴史を味わう

虎屋の創業は室町後期の京都。この頃から天皇家の御用を勤めてきたとの記述が古文書にはあるようです。

地下鉄烏丸線の今出川駅から歩いて5分ほど、烏丸通に面したところに虎屋一条店があります。菓寮は、この店舗の裏手にあります。一流の和菓子はもちろん、人気の理由は庭園とテラス席を生かした開放感のある空間です。水辺のある庭園、稲荷社の真っ赤な鳥居、江戸時代からある蔵などを眺めながらゆったりと過ごすことができます。

 

虎屋菓寮2
照明のシェードの形は、なんと虎屋のロゴの形になっています。

 

 

虎屋菓寮3
虎の置物と蔵書の一部。店内には他に華道や茶道、和菓子、日本美術の貴重な大型本が多数置かれています。

 

 

虎屋菓寮4
庭に面したテラス席の向こうに四季折々の景色を楽しめる庭園。真っ赤な鳥居がのぞきます。

 

 

和菓子はもちろん、しつらえも一流です。エントランスには大きな生け花。黒光りする漆塗りのテーブルはようかんを思わせます。天井も高く開放感のある店内、窓から望む鮮やかな庭園の景色、お盆の上の色彩豊かなお菓子と抹茶、すべてのデザインが見事に調和しています。

 

虎屋菓寮5
エントランスの生け花も和洋折衷のデザイン。

 

 

虎屋菓寮6
人気がある庭園に面したテラス席。この日は満員でした。蚊取り線香がたいてあるのも嬉しいです。

 

 

定番メニューのあんみつと葛切

入っている具材に特徴があるわけではありませんが、さすが虎屋のあんみつ、見ているだけで楽しく、涼しくなります。

 

虎屋菓寮7

 

虎屋のお菓子づくりのはじまりは「あん」作りから。北海道十勝産の選び抜かれた小豆100%を使用したあんは、お菓子によって種類を変えているそうです。季節限定のあんみつと抹茶のセットには、そんなこだわりのあんがたっぷり盛られています。そして、色とりどりの寒天や求肥。可憐で美しく、こんなに涼しげなお菓子をほかに知りません。あんは上品で甘さがしつこくないので、濃厚な黒蜜をかけても相性バツグンです。

飲み物は、抹茶、煎茶、抹茶グラッセから選ぶことができます。

 

虎屋菓寮8
苦みのある抹茶と甘いあんみつを交互に食べる。永遠に続けられそう。
「あんみつと抹茶のセット」1,836円

 

 

あんみつ、ようかんと並び、菓寮の定番メニューの葛切。吉野葛100%使用です。あんみつ同様、見た目の涼しげな佇まいに癒されます。写真は、抹茶グラッセ付き。葛切は風味がよく、弾力があって、喉越しもよいので夏にはぴったり。和三盆糖で作られた蜜の味わいの深さには、驚きます。こんなにも洗練された味と見た目のお菓子を生み出した昔の日本人ってやっぱりすごいです。

メニューにはほかに、かき氷、生菓子、白玉、まんじゅう、あべかわ餅もあります(季節によって変更あり)。季節の生菓子は、半月たつと微妙にその色合いを変えるそうです。どこをとっても、とらやのこだわりが垣間見えます。

 

虎屋菓寮9
しっかりとした渋みの濃厚な抹茶グラッセには、シロップを多めに入れるのがおすすめです。
「葛切 抹茶グラッセ付き」2,117円

 

 

日本文化に関する600冊ほどの蔵書もあり、店内で自由に閲覧することができます。いわば、とらやのブックカフェ。併設のギャラリーでは、展示や講演会(不定期)が開催されています。

ますます暑くなるこれからの時期、老舗の洗練された空間に涼みに来てはいかがでしょうか。

 

京都一条店 虎屋菓寮
店名 京都一条店 虎屋菓寮
住所 京都市上京区一条通烏丸西入広橋殿町400
電話番号 075-441-3113
URL https://www.toraya-group.co.jp/toraya/shops/detail/?id=55

この記事を書いた人

元伊佐
東京生まれ。京都在住。あらゆるジャンルの音楽を聴きます。美味しいコーヒーを求めて喫茶店巡り。散歩しながら神社仏閣へ。