京都でみたらし団子といえば、発祥の店である下鴨の「加茂みたらし茶屋」と並び称される古都香が人気。鴨川を散策して小腹がすいたら、鴨川デルタを目指し、古都香へ行ってみてください。
絶好のロケーションとこだわりのお団子
京都を代表する癒しスポットである鴨川デルタから徒歩1分という場所にある古都香。鴨川デルタは、東から流れる高野川、西から流れる賀茂川の合流地点である三角州。晴れた日には、観光客や地元の人々などでにぎわいます。
そんなにぎわいが届く距離にある古都香は、京阪電車出町柳駅から徒歩5分ほど。4番出口を出て川端通りを北へいくと、長徳寺というお寺がみえてきます。門前にコインパーキングがあり、その隣の民家の1階が古都香です。
1日3000本を売り上げたこともあるという古都香のお団子は、完全無添加の手作り。素材にこだわり、厳選された近江米の米粉を100%使用しています。
お茶屋さんのような小さな空間でほっとくつろぐ
1人がけのテーブル席が5席の小さな店内に、お団子の香ばしい香りが充満します。お団子は注文を受けてから丁寧に焼き上げます。お店の人気ランキングの1位はみたらし団子、2位がきな粉のお団子だそう。きな粉のお団子は、北海道産大豆を独自にブレンドした風味のよいきな粉が惜しみなくのせられています。表面はかりかり、なかはもっちりとしながら驚くほど柔らかです。きな粉の豊かな風味と米粉のうまみが存分に味わえます。
秘伝のタレがたっぷりかかったみたらし団子は、カリッとした焼き具合の香ばしさと甘からいタレの組み合わせがまさに絶品。また、程よい甘さのみたらしお団子を頬張りながら飲むアイスティーの味わいも専門店さながらの本格的な味わい。玉露の茶葉を発酵させて作った宇治茶の紅茶は、香りと渋みが強く、お団子との相性も抜群です。
お店でしか味わえないの醤油ベースのお団子も
お団子は、お持ち帰りにして食べ歩きという人もよく見かけます。視界の大きくひらけた鴨川デルタのほとりで、美しい山並みを望みながらお団子を食べれば、忘れられない思い出の1ページになるはず。甘いお団子ではなく、お食事感覚でお団子を食べたい人には、店内限定のバター醤油、七味醤油、海苔醤油もおすすめ。店内でお団子をいただく場合は、ドリンクの注文が必須です。
お団子は翌日までなら、電子レンジで温めなおすとやわらかな弾力を取り戻し、美味しくいただけるそうなので、お持ち帰りやお土産でも。どんなロケーションで食べるかを迷うのも、楽しいひととき。素朴ながら奥深いその味わいに、思わず笑みがこぼれる一品です。