初春の都大路を舞台に繰り広げられる熱い戦い、皇后杯全国都道府県対抗女子駅伝。この女子駅伝や師走の高校駅伝の開催地である京都は、実は駅伝発祥の地です。駅伝コースから京都の街を見てみましょう。
駅伝発祥の地・京都に春を告げる号砲
日本発祥のスポーツである駅伝が初めて開催されたのは、大正6年(1817)。「東海道駅伝徒歩競争」と銘打たれ、京都~上野間を23区に分けて開催されました。スタート地点となった三条大橋には、駅伝発祥の地を示す石碑が建てられています。皇后杯全国都道府県対抗女子駅伝は、駅伝とゆかりの深い京都で繰り広げられるレース。第36回となる2018年は、1月14日に開催されます。
高低差が鍵となる西大路通と北大路通(1、2、9区)
京都市内は、南から北へ向かってゆるやかに上り坂が続いています。この高低差を最も感じることができるのが、1区・2区と9区で走る西大路通。特に9区の長い下りは、レースの大きな鍵になります。北大路通の、船岡山近辺のアップダウンも見所。高低差を感じながら周辺の社寺を探訪してみましょう。
中学生区間も見所いっぱい(3、8区)
主に烏丸通と丸太町通を走る3区と8区。この区間は中学生が走る区間になっていて、相国寺や京都御所、護王神社などの横を駆け抜けます。同志社大学や平安女学院のレンガ造りの校舎や、御苑や各社寺の森など、落ち着いた雰囲気に包まれた区間は、散策にもってこい。古都の風情と、大学の街という、京都の持つ様々な顔を楽しみましょう。
熊野と吉田を駆け抜ける(4、7区)
4区と7区は、丸太町通、東大路通、今出川通を走ります。この辺りは京都大学のキャンパスが広がっていて、アカデミックな雰囲気。そぞろ歩いて学生街を満喫するのもいいですね。交差点名になっている百万遍知恩寺や熊野神社、地名になっている吉田山と吉田神社など、神社仏閣の参拝も忘れずにどうぞ。
小雪のちらつく白川通から国際会館(5、6区)
5、6区の舞台は北白川と一乗寺、修学院、そして岩倉。市内北部に当たるこの地域は、冬には雪がちらつくことも多く、寒冷なエリアです。詩仙堂や修学院離宮、宝ヶ池や実相院など、見所も多数。テレビ中継では沿道風景しか見ることができないので、実際に訪れて散策してみてはいかがですか?京都の魅力がたっぷり詰まった駅伝コースを満喫しましょう。