歳月を経て、人間の使う道具に命が宿り物の怪に変化したものを、付喪神と呼びます。打ち捨てられた古道具から生まれるという付喪神たち。彼らに会える商店街が京都にあります。
一条通に妖怪が出現
10月の第3土曜日に、妖怪たちが一条通を闊歩するとういう「一条百鬼夜行」。日が落ち闇が深くなる中、今年も様々な妖怪たちが一条通を練り歩きました。方除けの神様を祀る大将軍八神社の大祭「天門祭」に合わせて、宵宮の晩に行われる人気の行事です。
一条通の百鬼夜行とは
平安時代、都中で古道具を捨てる煤払いが行われました。打ち捨てられた道具たちは人間を恨み、付喪神に変化。一条通を西から東へ行進したとされています。この行列を一条百鬼夜行と呼ぶ伝説に基づき、大将軍八神社に面する大将軍商店街は、妖怪をテーマに町おこしを始めました。
かわいい付喪神がお出迎え
大将軍商店街は、「妖怪ストリート」の愛称で親しまれています。お店の商品にまつわる看板娘ならぬ「付喪神」たちが、店先でお客さんをお出迎え。どこかユーモラスで愛らしい妖怪たちは人気者です。妖怪カメラのアプリをダウンロードすれば、妖怪と記念撮影も可能。かわいい付喪神に会いに行ってみませんか。