お花見の隠れた名所をお探しの方には、上京区の立本寺(りゅうほんじ)がおすすめ。花越しに見る本堂は、絶好の撮影スポットです。かの名将も眠るとされるお寺で、満開の桜を楽しみましょう。
日蓮宗京都八本山の一つ、立本寺
西陣の南西端に位置する立本寺は、日蓮宗の京都八本山の一つ。妙顕寺、妙覚寺とともに三具足山と呼ばれ、日蓮聖人の孫弟子にあたる日像上人により創建されました。当初は、現在の四条大宮あたりにあり、秀吉の命で寺町今出川に移転。江戸期に大火で焼失し、その後、約300年前に現在地に移転しました。本堂や刹堂、山門などは市の指定有形文化財、客殿の庭園は市の指定名勝となっています。


立本寺の墓地に名将の島左近が眠る
近頃は隠れた名所として知られつつある立本寺。その墓地にもカメラを持った人がちらほら見られます。彼らの目的は、石田三成に仕え、鬼左近とも呼ばれた名将・島左近が眠るとされるお墓。一説では、島左近は関ケ原の合戦を生き延びて京都で余生を過ごし、没後は立本寺の墓地に土葬されたそうです。

立本寺に伝わる幽霊子育飴の伝説
東山のみなとやに伝わる幽霊子育飴は有名ですが、飴をもらって生き延びたという赤ちゃんが、立本寺の中興の祖・日審上人とされていることはあまり知られていません。8歳で出家した日審上人は、廃寺の復興や布教に尽力。法話の名手で、曼荼羅も数多く描いたと伝わります。現在も壺日審さまと呼び親しまれ、安産守護の信仰を集めています。


商品名:「幽霊子育飴」500円