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妙蓮寺EC

妙蓮寺で初開催のライトアップへ行こう

秋から春にかけて咲く不断桜で知られる妙蓮寺で、初開催となるライトアップが行われています。夜闇に白く浮かび上がる石庭や、4人のアーティスト達による数々の作品を鑑賞できる妙蓮寺のライトアップに訪れてみませんか。

西陣の桜名所・妙蓮寺

妙蓮寺は永仁2年(1294)の創建。日像聖人に帰依した造り酒屋の柳屋が、五条西洞院の邸宅内にお堂を建立して妙法蓮華寺と称したのが始まりです。その後、移転をくり返し、現在地へは天正15年(1536)、秀吉の聚楽第造営に伴い移りました。境内には、10月から咲き始めて4月初旬に満開になる御会式桜(おえしきざくら)があり、参拝者の目を楽しませています。

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天明8年(1788)の大火で焼失後、御所から拝領したという格式の高い山門。
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天明の大火で境内の大半が焼失。宝蔵と鐘楼のみが残った。元和3年(1617)築の鐘楼は本格的な袴腰型。
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御会式桜の散った花びらを持ち帰ると、恋愛成就のお守りになるそう。

アーティストの作品を鑑賞

上京区のお寺を舞台にした地域活性化プロジェクト「お寺まるごと美術館PROJECT」。これまでは妙顕寺で開催されていましたが、2019年春には妙蓮寺で初開催。襖絵や現代アートの展示が行われています。綴織(つづれおり)の伝統工芸士による屏風や、イラストレーターによる愛嬌のある妖怪のプロジェクションマッピングなど、思わず惹きつけられる数々の作品が昼の部、夜の部を通じて楽しめます。

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綴織の屏風。流水の躍動感や奥行きを表現するために、天衣織という新しい透かし織を開発したそう。
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コミカルな妖怪たちが登場するプロジェクションマッピング。
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来場者も参加して作り上げるアート作品。中央の黒い箱に自由に穴をあけることができる。

幻想的なライトアップを楽しもう

2019年3月23日から4月9日にかけて行われている、妙蓮寺の春の宝物殿特別拝観&夜間ライトアップ。昼の部では、長谷川等伯の襖絵や寺宝の数々を公開。夜の部では、十六羅漢石庭や桜のライトアップが行われています。白砂が敷き詰められた十六羅漢石庭は、幻想的に白く輝き、SNS映えする写真が撮れそう。ライトアップ初開催ということもあり、それほど混雑していないので、ゆったり鑑賞できておすすめです。

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夜の闇に輝くように浮かび上がる十六羅漢石庭。
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風情がある和傘を使ったライトアップ。
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水面に映る夜桜も幻想的。

基本情報

  • 寺社名
    妙蓮寺
    住所
    京都市上京区寺之内通大宮東入ル
    電話番号
    075-451-3527
    URL
    http://myorenji.or.jp/

この記事を書いた人

にっしー
音楽と文学をこよなく愛する関西人。母なる琵琶湖のほとりで生まれ育ち、京都に移り住んで十数年。バス停で困っている修学旅行生に道案内をするのが趣味。