竹工芸や木彫刻、漆工芸といった日本に伝わる伝統工芸を学ぶ、京都伝統工芸大学校。この学校で技術を習得した学生や講師の作品を一堂に展示しているのが、中京区にある京都伝統工芸館です。ここでは、若手職人のものづくりも間近に見ることができます。
これが学生作品!? 圧巻の技術力を見る
地下鉄・烏丸御池6番出口から徒歩1分というロケーション。1階の企画展にはジャンルを問わず精緻を極めた美術品が並び、2階には数々の芸術賞を受賞した学生作品を見ることができます。
3階では若手職人たちが鋭意制作中。
3階奥では、若手職人たちが制作中。彼らは京都伝統工芸大学校のOBです。話しかけると気さくに応じてくれます。
お手頃価格が嬉しい小物たち
3階には若手職人のギャラリーショップがあります。価格帯が実に広く、高価な美術品から日常づかいのアクセサリーまで幅広く揃っています。
職人たちの仕事は、その静かなたたずまいとは反対に、手と目と頭をとことん使っての重労働という印象。そんな彼らが心を砕いてつくりあげた作品は、作り手の個性と素朴さが見事に混ざり合った逸品ばかりです。職人たちと言葉を交え、伝統工芸の世界に触れることができる京都伝統工芸館には、過去から未来へと流れる日本のものづくりスピリットが、あふれんばかりに息づいています。