境内のどこを見渡してもだるまだらけ。上京区の法輪寺は、だるま寺の通称で知られています。2月2日から4日まで開催された節分大祭は、縁起物のだるまを求める人で賑わいました。
8000体ものだるまが集まる「だるま寺」
上京区の西南端に位置する法輪寺は、享保12年(1727)に萬海和尚が創建した、臨済宗妙心寺派の禅寺。8000体を超す、大小様々なだるまが祀られていることから、だるま寺と呼ばれています。節分大祭では、境内がだるまで埋め尽くされ、縁起物のだるまを手にする人々で賑わいを見せました。
だるま様にお参りして厄除け開運を祈る
節分大祭中は、普段に増してだるまで埋め尽くされるだるま寺。住職によるだるま説法が行われたほか、大小様々な縁起物のだるまや御守りが授与されました。だるま堂では、三国随一との呼び声の高い起き上がりだるまにろうそくとお線香を御供え。本堂で太閤ゆかりと伝わる涅槃像にお参りし、だるま尽くしの屏風や縁側にずらりと並んだだるまを拝めば、しっかり厄が祓えそうです。
だるま寺の節分を満喫
だるま寺の節分大祭に訪れる人々は、縁起物のだるまを買い求め、願い札に願い事を記してだるまに貼り付けていきます。本尊の達磨大師像や十六羅漢像が祀られる衆聖堂では、ハト茶の接待を受け、全国から集められただるま像を鑑賞。福豆はハズレなしの福引き付きで、運試しも楽しみの一つです。地元の人から、遠路はるばる訪れた人まで、だるま尽くしの節分を楽しむ人々の笑顔が溢れていました。