轉法輪寺(てんぽうりんじ)は、仁和寺の北東にある小さなお寺。京都一ともいわれる大きな阿弥陀さまが安置されています。御室大仏とも呼ばれる阿弥陀如来像にお参りしましょう。
知る人ぞ知る御室大仏
轉法輪寺は、宝暦8年(1758)に関通上人により開かれた浄土宗の寺院。都の西の果てにあたる北野下の森に建てられました。時代は下り、北野のかいわいもにぎやかになり、西の果てではなくなったため、昭和3年に、より西方に当たる御室へ移転し、現在に到ります。静かな住宅街にひっそりと佇む、知る人ぞ知るお寺です。
阿弥陀さまにお参りしよう
本尊の阿弥陀如来像は、二丈四尺(約7.5m)の圧巻の大きさ。座像では京都一の大きさです。開山に合わせて開眼供養が行われた仏像で、北野から御室へ移転した時には大変な苦労をして運んだそう。本尊の阿弥陀さまの真後ろには、子ども姿の裸形阿弥陀如来立像も祀られています。
さまざまな木魚は必見
京都随一の大仏さまの前に置かれた木魚は、縦横1.2m、高さ1mで、重さは約200kg。1本の木をくりぬいて作られた木魚で、日本で2番目の大きさだそうです。それを叩くバイの大きさも圧巻で、長さ1.3m、重さ4.5kg。この大木魚のほかに、蓮の花をかたどった木魚やどくろ型の木魚など、珍しい木魚を見ることができます。毎月行われる別時念仏会では、参拝者も木魚を叩いて念仏を唱えることができます。